CNNによると、中国の国営メディア、中国中央テレビ局(CCTV)は5日に、戦闘艦船に電磁誘導により弾丸を高速発射させる「レールガン」を配備する時期が近付いていると報じた、という。
中国国営紙「環球時報」は、外国製の模倣ではなく完全な自前の技術に基づくものと誇示したというが、敢えて強調するところがインチキ臭い。どうせパクりだろう、と言われる前に否定しておいたのかな(笑
レールガンとは、物体を電磁気力(ローレンツ力)により加速して撃ち出す装置であり、電磁投射砲(EML)などとも呼ばれている。メリットとしては、弾丸がミサイルと比較し安価であり、従来の火薬推進の限界を遥かに超える高初速と、それによる長い射程を得られる。
しかしその反面で、投入エネルギーの多くがジュール熱として奪われる事や、温度上昇や接触不良により、不要なプラズマが発生する等のデメリットがあり、実用化が難しかった。
兵器としての開発は、米国が2005年に着手したが、2021年に代替えとなるHVP(超高速発射体)弾の開発に舵を切り、レールガンの開発は事実上中止となっている。
日本では2016年から2022年にかけて電磁加速システムの研究試作が実施され、2023年には防衛装備庁が海上自衛隊のあすか (試験艦)にレールガンを搭載し、世界初となるレールガンの洋上射撃試験を実施したと実験動画と共に発表している。
という事は、レールガンの開発においては、日本が圧倒的に進んでいる‥‥という事になるが。
話を戻して、中国のレールガンについては、前述の報道が正確ならば、あと1~2年で運用される可能性があると言うのだが‥‥。
中国は外国兵器の模倣から独自の開発に移行している、と言われているが‥‥はて、どんなものだろうか?
所詮は基幹技術を持たない模倣国家だから、そう簡単に独自開発なんて出来る筈も無く、加えて兵器製造技術、とりわけ冶金技術のお粗末さを考えれがば、話はそう簡単ではない。
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