大油田が発見され南米の最貧国からエネルギー大国となったガイアナ

 

ガイアナはブラジルの北側、ベネズエラの東隣に位置する小国で、南米でも最貧国だった。

ところがなんと、沖合では2015年に石油メジャーの米エクソンモービルが大規模油田を発見したのを皮切りに油田が相次ぎ確認された。これにより最貧国だったガイアナはオイルマネーで潤い、IMFによれば今年の経済成長率は38%が見込まれているという。

こうなると面白くないのは隣国のベネズエラであり、ガイアナ領の7割を占めるエキセボ地域の領有権を訴えている。エキセボ地域は1899年の国際仲裁裁定で当時英領だったガイアナの領土と認められたが、ベネズエラは仲裁には不正があったとして無効を主張している。

更にベネズエラは12月3日に係争地併合賛否問う国民投票を実施し、その結果は95%超が賛成という結果となった。

このベネズエラの動きに対して、ガイアナは国際司法裁判所(ICJ)に対して投票差し止めなどの暫定処置を求めた。ICJはこの地区の対立について以前から現状変更につながる行為を控えるべきだと命じている。

なお米国は7日、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官が「ガイアナの主権への揺るぎない支持を絶対に守る」と表明している。

ところで、ベネズエラの味方はというと‥‥ロシアだった。ベネズエラはロシアの友好国であり、ウクライナへの軍事行動も支持している。

という事は‥‥結局裏では米国vsロシアの構図となっていたのだった。

やれやれ、またひとつ国際紛争の火種が燻っているのだった。

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