ガザ空爆後に待機している軍用ブルドーザーが凄い!

 

イスラエル軍がガザへの地上侵攻に備えて国境周辺に戦車や装甲車などを配置している様子が報道されている。この中に「軍用ブルドーザー」というものが映っているが、ハテ、これは何なのだろうか?

これはIDF(イスラエル国防軍)が装備するCaterpillar D9 armored bulldozer(キャタピラー D9装甲ブルドーザー)というもので、敵対的な環境でのブルドーザーの生存性を高め、激しい攻撃に耐えられるようにイスラエル国防軍、イスラエル軍事産業、イスラエル航空宇宙産業によって大幅に改造され、軍事戦闘用途に適したものだ。

D9の乗組員はオペレーターとコマンダーの 2名で、走行機器と運転室には車両装甲キットが取り付けられている。またロケット推進手榴弾(RPG) の弾丸を逸らすためのスラット アーマー アドオンも装着される。これに機関銃、発煙装置、手榴弾発射装置など、様々な機能を取り付けられる。写真上を見れば、成程天井には機銃が装着されているのが判る。

イスラエル軍はその特殊な戦闘環境に対応する為に、古くからこの装甲ブルドーザーを使用している。例えば第二次レバノン戦争ではテロ組織ヒズボラの地下壕を破壊するためにD9が使用された。

今回のガザへの地上侵攻では、先に空爆で建物を崩壊させた後に瓦礫を排除して、戦車や装甲車を通しやすくするために使用されるという。

実はこの装甲ブルドーザーについては、偽善左翼である人権団体などから大いなる批判が出ている。その理由はイスラエルの占領地域での農場破壊に使用されているという事で、ベースとなるブルドーザーを生産しているキャタピラー社に対して、イスラエルへの販売停止を求めている。

ところで、日本の自衛隊には装甲ブルドーザーって装備されているのだろうか?

ありまっせーっ!

75式ドーザという装甲付きのブルドーザーで、民生用が最高速度10~15km/h程度であるのに対して、45km/hをでの走行が可能だ。足回りも戦車と共通のもので、この点でも軍用として専用に開発された事が判る、

75式ドーザは1975年に正式採用され100台が生産された。まあ今となっては随分古い気もするが、ブルドーザー何ていうのはローテクで十分だから、メンテさえしていれば今でも十分に現役で使えるのだろう。

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