今回のハマスによるイスラエルに対するテロは、屋根の無い監獄とも言われるように、完全に包囲されたガザ地区から、逆にイスラエル領内への大規模テロが行われたという事は実に不可解だ。
食料などの生活物資でさえ十分に確保できない程に封鎖されているガザ地区に、大量のロケット弾などが備蓄されていたのも驚くばかりで、これはもう何十年スパンでの計画的な行動だったのだろう。
噂ではガザ地区には地下にトンネルが縦横無尽に張り巡らされ、その中にミサイルが隠されれているというし、それらの兵器も完成品で持ち込む事は不可能なので、材料で持ち込んでそれを組み立てるという事をやっていたとも言われている。
そしてそれらは当然小型で粗悪な兵器だが、それでも20分で5,000発のミサイルを撃ち込まれた事で、イスラエル自慢の防空システム、アイアンドームも流石に全てをブロックする事は出来ず、しかもいくら粗悪とは言え民間施設に命中したから、市民の犠牲は驚く程大きくなったのだった。
更に、ガザ地区を隔離する鉄拳の壁も同時多発的に突破され、加えてパラグライダーを使用して壁を突破するなどの奇襲作戦に、イスラエル側が完全に不意を突かれた形となったようだ。
ハマスの公開した動画ではバイクに乗ったテロ軍団が壁を破壊して突破するところが公開されている。完全に監視された鉄壁を、こんなに簡単に突破している事は驚くばかりだ。
それにしても、世界的な情報機関であるイスラエルのモサドも、ハマスの情報を掴んでいなかったというのはどういう事だろうか。
サウジアラビアの仲介によりイランとの和平が進んでいた事により気が緩んで油断したのか?加えてイスラエルは政治的対立が激しく、極右から左翼まで全く意見の異なる政党があり、これが足を引っ張っているという。
このテロに対して、イスラエル軍はハマスの幹部2名を討ち取り、バンカーバスターを使用した空爆でガザ地区の地下に隠してあったミサイルの保管庫を破壊したことで、ガザ地区からのミサイル攻撃は激減しているというが‥‥。
今回のイスラエル軍部の大失態は、当然追及されるだろう。
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