中東情勢は最悪事態に発展か?

 

ハマスによる虐殺でイスラエルでは1000人以上の民間人が虐殺された事に対して、まもなくイスラエルによるハマスの拠点であるガザ地区への総攻撃が始まるようだ。既にイスラエルからガザ地区へのミサイル攻撃は行われている。

そして、イスラエル軍は予備役30万人を招集し、ガザ地区を包囲しているところであり、近日中に総攻撃が始まると予想されている。

これに対してハマスは、イスラエルの攻撃でパレスチナ人が死亡した場合、人質を順番に殺害すると警告している。とはいえ、イスラエルがそれに屈して攻撃を躊躇する、なんて事はあり得ないから、双方の対立は更に激化する事は明らかだ。

イスラエルとしては、人質が殺害される事を最小限に抑えるには、特殊部隊によるガザ地区への秘密の上陸作戦で、人質解放とハマス戦闘員の殺害を計画している、と考えるのが合理的だ。

これらの動きに対してアラブ諸国はといえば
・中東和平に向けて主導的な立場だったサウジアラビアのムハンマド皇太子はパレスチナへの支持を表明し、イスラエルとの関係正常化に向けたすべての協議を終了した。
ヨルダンのアブドラ2世国王、ラファ国境を経由してガザ地区のパレスチナ人に緊急人道・医療援助を派遣するよう指示を出す。しかしイスラエル国防軍は、エジプトを通ってガザ地区に進入しようとする補給トラックは破壊されると述べ続けている。

サウジのムハンマド皇太子といえば、イランとイスラエルの和平を仲介したりと中東の紛争を鎮静化しようとしている事で評価されていたが、この事件をきっかけにしてイスラエルとアラブ諸国の和平の動きは完全に後退してしまった。

ハマスなどのイスラム過激派からすれば、中東で和平が実現したらばお払い箱となってしまうから、その阻止も今回の目的でもあるだろうし、裏で糸を引いている戦争屋からすれば、中東が平和になったらば商売はあがったりとなるから、当然裏で暗躍しているだろう。

ところで、今回ハマスが使用した大量のミサイルなどの兵器は、なんと米国等のウクライナ援助兵器を横流ししたものだとも言われている。

ハマスの人質には複数の米国人も含まれているというから、米国が自国民の人質を奪還するのは大義名分に適っている。現在中東地区としては2隻目となる空母打撃群を派遣中というから、近い将来ガザ地区の海側からの大規模な上陸作戦が無いとは言えない。

そして、ロシアはといえば、中東諸国はBRICSのメンバーとしては同盟国であり、米国の敵である事では敵の敵は味方だし、とはいえ、ウクライナと繋がっていればこれは「敵の味方」だから「敵」だし、いや何やら複雑な関係だが、ウクライナではなく中東が引き金になっての第三次世界大戦なんて事もあり得る事態になってしまった。

加えて、米国の軍事援助はウクライナからイスラエルへと舵を切る事は間違い無く、ましてや台湾にまで手が回らないから、この隙に中共が台湾や尖閣にちょっかいを出さないとも限らず、そうなったら台湾は日本で面倒見てね、なんて事になり、そう言ったって日本には憲法第9条があるし、とかで、大騒ぎは確実だ。

こりゃ、もう、ジャニーズの性加害がどうしたとか、質問NGリストがうんたらとか、そんな事言っている場合じゃあないなぁ。

.

 

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です