報道によると、『東京・足立区の寺に侵入し、大量の練炭を燃やして住職の男性を一酸化炭素中毒で殺害したとして、取引先の石材店社長の男と役員の女が逮捕された』というが、ハテ、これは一体どうした事か?
この寺院は源証寺といい、1532年に十蓮社念誉一向源證上人によって開山されたという由緒ある浄土宗のお寺だ。
ところで容疑者の二人は石材店の経営者というが、一体どんな利害関係があったのだろうか?
報道では、容疑者が経営する石材店は「時代のニーズに合った霊園」をテーマに掲げ、墓石販売のほかに霊園管理を手がけていた。殺された源証寺住職の大谷さんは、新たな霊園をつくることで二人と関係が出来たようで、源証寺の近くにある霊園「足立セメタリーパーク」の開発に関わり、販売などに関する契約を締結し、霊園は2020年9月に完成している。
そこで「足立セメタリーパーク」について調べてみたら、源証寺に隣接する位置にあり、恐らく源証寺の檀家墓地の一部を改修したものだろう。
霊園の運営は当初は順調だったが、次第に方針の違いが生じるようになったという。それは容疑者側が対象について「宗派不問で販売したい」としたのに対し、大谷さんは在来仏教に限定するよう求めたという。
そこで足立セメタリーパークの写真を見ると
あれあれ、500年近い歴史のある寺院の墓地の一部に、近代的というかチャラいというか、こんな墓地を作ったら、そりゃ住職とは揉めるよなぁ。
同社のHPを見れば、宗派どころか、ペット用の墓も宣伝していた(笑
今の世の中、寺院は檀家離れでどこも皆経営不振に陥っているようで、この寺も少しでも収益を上げようとして怪しげな霊園開発業者と組んだのだろうが、それが命取りをなってしまったようだ。
まあ、住職としては公園墓地程度のものを想定していたのだろうが‥‥。