お馴染みビッグモーター(BM)に関して、同社の事業再生計画支援について、既に7月からデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)が関与しているとメディアが報じている。
DTFAは世界最大級のグローバル経営コンサルティング会社の一つである、デロイト・トウシュ・トーマツ(DTC)のメンバー企業である。DTCは世界150ヶ国、25万人以上の専門家が連携し、経営戦略、M&AやITアドバイサリーなど多岐にわたる専門サービスを提供する。
今までビッグモーターに経営アドバイスしていたのは、あの知床遊覧船にも経営指導していた中小企業向け3流コンサル会社だったが、流石にこの危機に対しては最適と思われる世界的規模のコンサル会社であるDTFAを選択したようだ。勿論、兼重親子にそんな力はないから、恐らくメガバンクなどの主導によるものだろう。
さて、DTFAの再生計画とは、恐らく買収先を斡旋する事になるだろう。その前にDTFAは300カ所とも言われるBMの各支店を一つずつ監査する事になるだろう。DTCは監査法人も兼用している合同法人であるから、多くの公認会計士が所属しているだろうから、膨大な作業とはいえBMの財務査定を急ぐだろう。
今後、BMの事業を適正価格で第三者に売り渡す際に、裁判所も納得する適正価格を算定するという意味ではDTFAは最適という事だ。加えて、BMのような大規模事業を買い取れる企業も、これまた限定されるが、DTFAは大手企業の監査を行っている関係上、最適な企業とのパイプもあり、マッチング(仲介)という意味でも最適だ。
とは言え、査定された資産価値に対して、BMの数多くの不法行為に対する損害賠償額が上回れば、破産という事もあるだろうし、少しは価値がありそうな店舗などの資産を分離して売却して銀行の痛手を少しでも減らすとか、まあ色々な事が起こるだろう。
何れにしても、BMの悪事ネタも多くが出尽くしつつある現状で、今後は再生か破綻かの成り行きで当分楽しめそうだ。
とはいえ、これら民事の行方以上に興味深々なのは、やっぱり刑事責任の追及であり、兼重親子を塀の中に放り込めるかどうかであり、これまたネタとしては当分楽しめそうだ。
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