BMW5シリーズは試乗を始めた初期に乗っているが、当時は未だ試乗記として纏めていなかった。
⇒クルマ試乗記の裏話6 【試乗に目覚める】
この時の5シリーズはE39であり、言ってみれば一世代前の設計であり、言い換えれば古き良き時代のプレミアムカーであり、メルセデスベンツEクラスは既に新時代のモデルに代わってしまっていた。
⇒クルマ試乗記の裏話9 【プレミアムブランド一気乗り】
そして遂に全てが新しい新型5シリーズ、E60が発売されて。
という事で、早速試乗してみた。
⇒BMW530i(E60) (2003/11/07)
大きな特徴はアクティブステアリングで、これは市販車としては超クイックで、慣れないと危険ではないか、という気がするくらいだ。ただし、その後マイナーチェンジ毎に穏やかな方向となっていったのはある意味残念だったが‥‥。
ところで、上記の試乗記ではブレーキキャリパーがテーベスのFNRだと書いているが、今考えてみればFNRなんて言ったって一般人に判る筈も無いのだが‥‥。因みにこのブレーキキャリパーは7シリーズから採用されたもので、片押しにも関わらずオールアルミ製で、当時は業界で話題になったものだったが、実は先進的な外見の割には大したことは無く剛性もイマイチであり、言ってみれば失敗策だった。
ブレーキキャリパーといえば、BMW各モデルはライバルと比べて明らかに小さいが、その理由は車両の重量配分が50対50であり、これは国産車などに比べてフロントの重量配分が少ないというか、リア配分が大きいというか、何れにしても前後のブレーキの負荷があまり変わらないのだった。
ただし、それでもフロントの方が大きいのは減速時の荷重移動、すなわち前が沈んだり体が前に持っていかれたりする事で判るが、フロントタイヤの荷重が増える現象があるためだ。
E39は維持費の高さで有名だったが、この新型は改善されているのではないか、という期待があった。とは言え530iのこの時点での価格は675万円であり、これはサラリーマンにはチョイと厳しい。その面では570万円の525iに期待というところだった。
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