ヒュンダイ自動車は2000年に日本法人を設立し、2001年からは『ヒュンダイを知らないのは日本だけかもしれない。』という挑戦的なキャッチコピーを引き下げて販売を開始した。
これは試乗するしかないとばかりに販売店を探したら、取り敢えずそれ程遠方では無い場所にあるようなので、早速訪れてみた。そこは三菱のカーディーラーの一角に2台くらい展示出来るプレハブのショールームを建てて営業していた。
試乗が出来るかを聞いたらXGの試乗車があり、直ぐにでも可能という事だった。
その試乗記が「ヒュンダイ XG (2002/10/07)」だ。
XGは何を隠そう、三菱 ディアマンテをベースとして韓国デザインのボディを載せたクルマを韓国で生産しているものであり、その基本性能は本物よりは劣るが、「韓国製」というイメージからは驚く程に「まとも」なクルマだった。尤もこの時代のクラウンなんて安定性最悪で、ふわふわしているのが乗り心地が良いと感じるような農家の土地成金親父御用達だったから、比較すべくも無いが。
ただし、ブレーキは効かないし剛性も低いからストロークも長く、必死で踏んでもブニューッという感じでしかもマルで喰いつき感が無い。実は事実上の韓国製ディアマンテとはいえ、ブレーキは全く別物なのだった。理由は日本のブレーキメーカーの会長が嫌韓主義で、非韓三原則に従って韓国には一切の技術供与をしない事により、韓国が自力で怪しげなブレーキを作って搭載したためだった。
下のスペック比較表を見れば判るように、エンジンは同一と思えるにも関わらず圧縮比が低く、トルク・パワー共に劣っている。これは勿論加工技術が低いためだ。
結局、ヒュンダイの日本進出は見事に失敗し撤退したが、最近懲りずに再度日本での販売を再開した。その結果は、6月の販売台数を見ると‥‥30台!
ハッキリ言って想定通りだ(笑