最近は殆ど休眠状態となってしまっている「b-otakuのクルマ試乗記」だが、そもそも最大の原因は5年(2018年5月)前に突然の小脳出血でクルマの試乗どころでは無かった事が原因だった。
それでも、必死のリハビリのお陰もあり約3か月で普通の生活は出来るようになり、4か月のブランクの後に8月には「Volvo XC40 T5 」で復活。その後は従来のペースを取り戻しつつあったのだが、2020年1月の「Alpine A110」を最後に途絶えてしまった。
その理由は、例の新型コロナウイルス「COVID-19」であり、当時の同ウイルスは正に殺人ウイルスであり、罹患したら最後、一気に死に至るというニュースを聞けば試乗どころでは無いし、何よりどこのディーラーでも試乗どころか営業活動すら危うかった時期だ。
それにしても3年間も試乗記が途絶えると、そう簡単に再開するというのも現実的では無い。まあ、できれば再開したいが、3年間の間に個人的にも色々な事が起きた事もあり、さてどうしようか、と考えたところで、取り敢えずは最初に試乗記を始めた頃の経緯に始まり、アンチの出現やら、実に色々な事があった試乗記の「歴史」を連載としてまとめてみようと思う。
既に定年退職してから10年以上が経過して、現役時代は絶対に秘密にしていた職業についても、そろそろ一部を公開しても良いかな、なんて事もあり、古い読者の方々には、あの時そうだったのか、何て新しい発見!(チョイと大げさじゃあないのか)をしてもらえれば嬉しいと思っている。
さて、今回はプロローグとして、試乗記を始めるまでの経緯について纏めてみる。
事の始まりは、以前から50歳になったらば、メルセデスベンツもしくはBMWを所有する、という長期計画を立てていた事で、いよいよその時期が近付いてきた事から、ディーラー回りをして試乗をしていた。そこで折角だからこの状況を勤務先のクルマ好きな友人達に社内メールでレポートとして送っていた事だった。
何故にドイツ車かと言えば、これは半世紀程前の経験からだった。それについては以下の試乗記で説明しているが、ここでその部分を抜き出して再掲しておく。なお35年前というのは現時点では約世紀前の事だ。
⇒メルセデスベンツ E300 ステーションワゴン & E320CDI (2006/9/26)試乗記
『今から約35年前に初めて運転したメルセデスが開発コードW123と呼ばれるコンパクトメルセデスのワゴン版であるS12 3、300TDだった。 当時はメルセデスなんていうのは殆ど街では見かけなったし、おまけにワゴンなどはそれこそ希少だった。それより何より、初めてハンドルを握った300TDは当時のディーゼルの常識を破る動力性能もさることながら、当時の国産車では最高のハンドリングと言われたいすゞピアッツアを上回る安定性とコーナリング性能に大変なカルチャーショックを受けたものだった。 それにインテリアのデザインや造りも当時の国産車とは全く別次元で、同じ自動車というカテゴリーで比較する事が出来ない程の存在だった。』
という訳で、本当はEクラスワゴンが理想だったのだが、流石にEクラスは一介のサラリーマンには荷が重すぎる。という事で、Cクラスワゴンを本命と考えていた。
次回につづく。