トヨタの高級車ブランド、レクサスのBEV(以後EVと表記)専用車、RZ450eが発表された。トヨタはEV化が遅れていると非難する声もあったが、今の状況では販売台数は限られるし、充電のためにインフラすら全く整備されていないから、大騒ぎしてEVのラインナップを揃える事等無意味なのだが‥‥。
そのRZ450eの内容については本篇試乗記「2022/4/24 (San) Lexus RZ 450e (2023)」を参照願うとして、ここでは一番重要な事を述べておくと、実はこの車、トヨタが先に発表したトヨタブランドのEV専用車であるToyota bZ4Xの兄弟車で、動力性能や内装を差別化する事で、高級車ブランドに相応しい車としているのだった。
そういう意味でレクサスは、大衆ブランドのフォルクスワーゲン車をベースに高級化したアウディと同じコンセプトと言える。
ところで、トヨタブランドのbZ4Xの販売状況はといえば、実は5月12日から販売を開始すると発表されている。しかも全数がリースとなり、取り扱いは全国のトヨタレンタリース店と東京地区はトヨタモビリティサービスからも提供される。
何故に販売しないのかといえば、今後のBEV普及進度を踏まえつつ、2025年を目途に充電インフラの拡充に備えるという計画の為で、要するにインフラ整備も無しに車を販売すれば問題続出となるのを防ぐためという、真っ当な方針からだった。
結局、何もわからない議員や評論家に乗せられて政府までもが知ってか知らぬか、非現実的なEV化スケジュールを掲げていただけだったが、その嘘もバレつつある今日この頃。
EVといえば、最近発表されているものは殆どすべてがSUVというかクロスオーバータイプであり、真っ当なセダンのEV専用車を発表しているのはメルセデスベンツのみだ。同社は既に上級セダンのSおよびEクラスのEVを発表している。
⇒本篇試乗記 2021/10/30(Sat) Mercedes-Benz EQE (2023)
⇒本篇試乗記 2021/10/26(Sat) Mercedes-Benz EQS (2022)
メルセデスベンツ Sクラスといえば高級セダンとして常にトップの座を独占している車種であり、Eクラスは高級オーナー向けセダンとしてこれまた定番となっている。
最近のドイツは政権の左傾化により工業力も日本に負けている兆しもあるが、車については、取り分けメルセデスベンツは流石に日本のカーメーカーも手も足も出ないのが現状だ。
勿論BMWも日本車に対して充分なアドバンテージがあるし、中共に頼りすぎで今では技術面でボロボロのフォルクスワーゲングループとはいえ、ポルシェもまた日本がどうしても敵わないメーカーだが、まあこれらは生産台数自体が少なく、その面では日本車の優位は変わらないのが救いではあるだが‥‥。
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