FDA(米国食品医薬品局)は3月1日、約75年後に全情報を公開する予定だった米ファイザー社がワクチン承認のために提出したデータファイルの一部を公開した。
米有力大学の教授や医療専門家ら数十人が設立した非営利団体「透明性を求める公衆衛生や医療の専門家(PHMPT)」が米ファイザー社と独ビオンテック社が共同開発したワクチンのデータファイルの公開をFDAに求めたが拒否されたために昨年9月、FDAは情報自由法(FOIA)に違反しているとして、テキサス州北部地区連邦地方裁判所に提訴していた。
これに対し1月6日、米国連邦地方裁判所は情報自由法に基づくこの請求は公共の利益に適うとして、FDAに8カ月以内にすべての文書を公開するよう命じた。
これによって、FDAはファイザー社がFDAに提出した5万5000ページのワクチンデータ文書を公開した。この文章には「承認後の副反応報告の累積分析」という報告書が含まれていて、腎臓障害、急性弛緩性脊髄炎、脳幹塞栓症、心停止、出血性脳炎など1291種報告されている、という。
これによればファイザー製ワクチン接種後の副反応は4万2086件(15万8893症状)で、最も多い症状は頭痛(24.1%) 、発熱(18.2%) 、疲労(17.4%) 、悪寒(13.1%) 、接種部位の痛み(12.3%) 、吐き気(12.3%) 、筋肉痛(11.7%) などだったというから、実際に日本でも多発しているものだ。
日本でも2月18日に厚生労働省が「予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告状況について」という報告書を発表しているが、これによればファイザーワクチン1億7097万7414回分のうち、副反応の疑いがあるものは2万7085件、重篤な症例は5736件、死亡例は1064件というから、副反応が0.02%、重篤な症例0.0034%、死亡例0.0006%となる。
またモデルナワクチンでは3255万7064回分のうち、副反応の疑いがあるものは4120件(0.013%) 、重篤な症例は707件(0.002%) 、死亡例は55件(0.0002%)であった。
ありゃ、副反応が多いと言われているファイザーの方がモデルナより多いという統計となるが?
ところで、ファイザーワクチンで重篤な副反応が出る確率0.0034%というのは、大雨で罹災して死傷する確率(0.002%)よりも2倍あるという事になるが、モデルナの結果ではほぼ同等だから、まあ、ワクチンで重症になるのと大雨で死傷するのは似たような確率ということだ。
これが多いと見るか少ないと見るか?
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