このところトルコの通貨、リラの暴落が話題になっている。
特に11月に入ってからの暴落具合は凄まじい。
そしてトルコ国債はとうと
1年前に比べて10年モノは10%もの金利上昇だ。
この急激な通貨安により、トルコでは物価の高騰を見込んだオンライン販売などの一部の商取引が停止した。そして首都を始め複数の都市では反政府デモも起きている。
その原因は、エルドアン大統領がリラ安なのに利下げを行った事で、これは市場原理の常識の逆を行く政策だった。その政策をとった理由がアラーの神の助けにより、低金利政策で投資と雇用が増えて競争力のある為替レートとなる、と言っている。
はぁ~、アラーの神ねぇ。
その目論見は為替介入してもリラ安を止める事は出来ないなら利下げで国内産業を守る。通貨安は輸出価格の低下となり輸出産業が伸びる。国内産業が好調で輸出が伸びれば支持率がアップし、2023年の総選挙で勝利できる、という筋書きだとか‥‥。
実は、この通貨の下落はトルコのみではなく、世界的に広がっている。理由は米国のインフレであり、その原因はバイデン政権によるインフレの放置であり、これによりドル高が進んでいる。
11月10日の報道では10月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比で6.2%上昇で、これは1990年以来のインフレ率だった。
ドル高は当然円やユーロにも及んでいて、ロシアに於いてはより急激なルーブル安となっている。
主要通貨がこんな状況だから、通貨の弱い途上国や新興国では、トルコのみならず、軒並み通貨安となっている。
さて、このまま進むと、一体世界の経済はどうなるのだろうか?
コロナによるパンデミック、経済の崩壊、中共の軍拡脅威による危機と、このところ世界は何やら終末に向かっているかの様相だが、いやいや、大変な時代に突入したものだ。
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