韓国の仮想通貨「イカゲーム」の開発者が投資者の資金200万ドル(約2億2,800万円)を着服して”トンズラ“するという事件が起こった。
因みにトンズラとは『犯罪を犯した者が逃げる場合などに特に用いられる俗語』で、梅崎春生の「ボロ家の春秋1954年」に出ているという。
ではイカゲームとは何かというと、動画配信サービスのネットフリックスで過去最高の人気となった韓国ドラマで、事業に失敗して多額の借金を背負った中年男性の主人公が456億ウォン(約45億円)の賞金をかけてゲームに参加するというストーリー。
456人の参加者が「だるまさんが転んだ」やお祭り屋台の「型抜き」などのゲームを行い、負けると死が訪れるデスゲームに参加するというストーリーのドラマだ。このドラマは韓国のみならず、イギリスでも大ヒットし、ドラマのゲームを模倣した遊びが大流行して社会問題化し、また米国でも若者が熱中しているという。
ところが、このゲームに負けたら死ぬというストーリーは、日本では『賭博黙示録カイジ』や『神さまの言うとおり』、『今際の国のアリス』や、小説『バトル・ロワイヤル』などでお馴染みのモノで、要するにパクリだった。取り分け「だるまさんが転んだ」のシーンなんてそのまんま『神さまの言うとおり』だという。
実はイカゲームの監督が日本で漫画喫茶に入り、その時読んだ漫画本の内容をパクったのだった。
そして問題の仮想通貨は、このパクリドラマの人気に便乗し、その名前を付けたものだった。この仮想通貨は突然全てを現金化して価値を低下させる「ラグプル」と呼ばれる詐欺の手口を使ったという。
そしてこの仮想通貨は、先月26日に1単位0.01ドルで取引きが始まり、今月1日には2861ドルまで急騰したが、その後僅か5分で0.00079ドルまで暴落した。元々この仮想通貨のウェブサイトは誤字・脱字だらけで、投資家は仮想通貨を買う事が出来ても売却は出来ないとか、明らかに詐欺と思える兆候があったというから、こんなサイトに投資する投資家もどうかしているのだが‥‥。
そしてトンズラした開発者の正体は明らかにされてないから、どこに逃げたかも判らない。
流石はパクリと詐欺の韓国だけあって、やる事がえげつないが、この先どうなるのかも見ものだ。
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