20日の利払い分は見事に踏み倒し(ただし支払い猶予は30日間ある)、さらに23日に利払いが発生する社債も当然ながら同じく踏み倒すと言われていた恒大集団だが
⇒恒大集団 20日の利払いをデフォルト、23日分も踏み倒す気配
国内投資家の人民元建て債39億円のみ23日に利息を支払うと発表した。しかし、ドル建てオフショア(国外向け)債券90億円分については利払いはしないようだ。
実は恒大集団には子会社の恒大地産という別会社があり、恒大集団が倒産しても恒大地産を残す事で中共内の金融システムを守るという策略があるようだ。そして今回利払いを行う人民元建ての債券とは、実は恒大地産が販売したものだった。
オフショア債の利払いは期限から30日以内に支払う事となっているようで、という事は30日後には恒大集団が破綻する、という説がある。
この手法は2012年のギリシャが国内債券のみ支払い、海外投資家は切り捨てるという、同じ事を実施していた。しかし、米国では恒大集団の破綻は回避された、と読んでいるようでもあり、まあ何とも言えない。
ところで、ロイターが伝えるところでは
⇒Evergrande woes hit Japan’s toilet, air-conditioner and paint manufacturers
恒大の悲劇が日本のトイレ、エアコン、塗料メーカーを襲った
恒大集団の危機により日本企業のTOTOを筆頭にダイキン、日本ペイント、コマツ、日立建機などが大きな痛手を被るという。なる程、住宅機器と工事用重機関連が被害を受けるという事か。
中共で上手い汁を吸っていた日本企業も、今後は相当な被害を受けるのは間違いなく、企業によっては自身の破綻にも及ぶかもしれない。
そして中共自体の国家破綻と、それを発端とするリーマンショックを超える世界的な株の暴落が起こってもおかしくない。
まあ、金融資産をほとんど持たない我々貧乏人としては、金持ちの資産が吹っ飛んでも、如何っちゅう事はないから、高みの見物といこうか。
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