中共単独の宇宙ステーションから飛行士が帰還

 

9月17日、飛行士3人を乗せた中共の宇宙船「神船12号」がモンゴル自治区の砂漠地帯への着陸に成功した、と多くのマスコミが伝えている。

ここで注目すべきは、飛行士3人が3ヶ月滞在した宇宙ステーションが中国単独だという事だ。

現在宇宙ステーションといえば、ISS(国際宇宙ステーション)であり、これはアメリカ、ロシア、カナダ、日本、ESA加盟の各国(ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス)の15カ国が共同で開発したものだ。

これに対して中共が独自に開発したものが天宮シリーズで完成は2022年だが、現在までの状況としては
・今年の4月末に最初のモジュールである「天和」が長征5号Bで打ち上げ
・5月には補給船「天船2号」が打ち上げられ、天和とドッキング
・6月には「長征2号F」で有人宇宙船「神船12号」がドッキング

この神船12号が3ヶ月の滞在を経て、今回地球に帰還したのだった。

現在、人間を宇宙に送り出す技術を持っているのは米国、ロシア(旧ソ連)、そして中共の3ヵ国のみだ。中共は40年前のロシアの技術をパクって数々の失敗を重ねて、世界の笑いものになっていたが、最近は何とかモノになって来たのだった。

ただし、天和を打ち上げた長征5号Bは、その後残骸が地球に落下して大騒ぎとなったが、それでも結果的にはその時打ち上げた神船12号が、今回ミッションを成功させた事には間違いない。

中共はGPSについても独自のシステムを整備しつつあり、この勢いで進めば、欧米からしても結構ヤバい事になりそうではある。

ただし、これらは今迄のイケイケどんどんの時代の名残りであり、世界中から制裁を受けている現状では、今後はそう簡単にはいかないとは思うが、勿論油断は禁物だ。

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