倒産危機の中共不動産王がEVで復帰を狙う

 

中共最大の不動産開発会社、恒大集団は創業者の許家印会長が2019年時点で362億ドル(約4兆円)の資産を持つといわれている。

元々、許会長は香港のギャンブルで一大人脈を作り、これを利用して中共最大の不動産企業に成り上がったという、可なり危ない人物だ。その恒大集団は昨年9月に債務不履行に陥る可能性が指摘され、中共政府から債務(13兆円!)を減らす事を要求され、土地の在庫を減らすために3割引きで叩き売った。

13兆円もの負債がある不動産会社が潰れないのは、政府が潰さないから、というか影響が大きすぎて潰す事が出来ないのだろう。

そこで起死回生の事業として降って湧いたのが、電気自動車(EV)事業に参入して、2025年までに米国のテスラを追い越して世界一のEVメーカーになる事を目指す、という発表だった。実は恒大集団はEVメーカーを持ってはいたのだが、クルマは作っていなかったが、何故か株式を上場していた。ところが、上記の発表後に株価が急騰し、時価総額がGMを抜くという事態になった。

しっかし、ハッタリだけで手元に膨大な資金が入るという、ギャンブラーというよりも詐欺師の部類だが、これだけのスケールで中共の後ろ盾もあれば、詐欺師も天才経営者と見られるのだろうか?

そのハッタリでは14種の新型車を一気に開発するそうだ。そして上海モーターショーに出展という事で、誰もが期待したところに、9種類のサンプルが展示されたのだった。この9車種が今でもホームページで大々的に紹介されている。

しかーし、これらはモックアップ、要するにハリボテだった。結局、奇跡の一発逆転を狙うのに、ハテ、何が良いかを考えたら、そうだこれからはEVの時代だ、とか考えて突っ走ったようにも思える。

それにしても流石は中共。ハッタリもここまで来れば言う事無しだ。

でもまあ、この会社の事を日本のインチキ評論家が聞いたら、中国は凄い!と大騒ぎして、今すぐ恒大集団と提携すべきだ、何て言うのかなぁ(笑

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