アルケゴス・キャピタル・マネジメントは資産を保有する個人や家族の資産運用を行う米国のファミリーオフィスで、その資産は100億ドル(約1兆1千億円)といわれていた。しかし実際には担保としての証拠金の何倍もの資金を運用できるレバレッジ取引により、500~800億ドルの運用規模だったようだ。
そのアルケゴスが3月末に、証拠金使用率が上昇した事で発生する追証(マージンコール)に応じられずに突然破綻し、損出は100億ドル以上といわれている。これにより欧米の投資銀行のみならず、日本の野村HDや三菱UFJ証券も巨額の損失を被ったという。
しかし、何故にこのような事が起こったかといえば、アルケゴスは不正が指摘されている中国企業へ多額の投資を行っていた事が原因だった、と言われている。これら中国企業は、中国国内での業績や財務状況を粉飾した後に、経営不振の米国上場企業を買収し、正当な上場企業となってしまう通称「裏口上場(reerse merger)」と呼ばれる手法を使用した、という。
これらの中国企業の中には、1年足らずの間に株価を数倍とした企業もあり、アルケゴスはこれらを投資先一覧(ポートフェリオ)としていたが、その企業の株価が急落したことで、証拠金(担保)不足となったもので、これに伴い融資をしてきた金融機関も大きな損失を被っている。
では何故に株価が急騰したのかといええば、空売りに狙われた事で数カ月に渡って株価が暴騰したもので、その後突然の暴落に見舞われたことが今回、アルケゴス破綻の原因となっていた。空売りとは、投資対象である現物を所有せずに、対象物を(将来的に)売る契約を結ぶ行為であり、暴騰させて高値で売っておいて、実際に証券を引き渡す時点で暴落していれば、安く買い集めた分の差益が出る、という可なり危ない取引だ。
日本でもリーマンショックの時に破産した個人投資家が結構いたようだが、株で破産した投資家は、この信用取引で保有す売る担保株の数倍の借金をしていたが、担保株の暴落で追証が払えなくなり、破産に至った為だった。
まあ、素人が信用取引なんかやるのがどうかしているの訳で、現物を買っていれば例え株価が半値になっても、資産が半分に減ってしまっただけの事なのだが‥‥。
なお、この騒ぎには例のジョージソロスも関わっていたようだ。
⇒尾浜やひらりの黒幕と言われるジョージ・ソロスって何者なんだ?
結局怪しげな連中が中共を取り巻き、巨額の詐欺まがいの経済活動を行っているから、そう簡単に中共を潰すわけにはいかない、って事がよ~く判る。
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