米国デラウェア州上院は拳銃の許可を必要とし、17発以上を保持する弾倉を禁止するする法案を可決した。
⇒Delaware Senate Passes Bills Requiring Handgun Permits, Banning Magazines Holding Over 17 Rounds
デラウェア州は昨年11月の選挙で上院では米国初のトランスジェンダー議員であるサラ・マクブライト上院議員が誕生しているなど、全米でもリベラルな州だ。
ご存知のように、米国では市民が銃器を所持し、しかも建国の精神に反し米国憲法を破壊する集団が政権を取りそうになった時は、市民が銃も持って立ち上がる事を、憲法が規定しているという、日本とはマルで違う思想に支えられている。
そして、この銃器所持を規制しようと必死なのが民主党であり、そりゃ、まあ、自分達が憲法に従って銃器を持った市民に襲われる、すなわち邪悪な政治思想を持っている団体だと判っているからだが‥‥。
ところで、このデラウェア州の規制というのはそんなに厳しいのか、といえば、それでも日本人からすればマルで緩くて羨ましい限りだ。許可を必要とするようになる、という事は許可を取ればいい訳で、今迄のようにスーパーマーケットで売っていて誰でも買える、みたいな自由が無くなるという程度だ。
また禁止される17発以上の弾倉何て、フルオート(機関銃のような連射機能)でぶっ放さない限り不要なものだ。
加えて、Handgun(拳銃)と明示しているから、ライフル銃や散弾銃は相変わらず許可不要と言う事で、事実上米軍正式小銃M16の民間版AR15は許可無で買える事に変わりはない。
下の写真はコルト社のAR15ライフルの広告。「狩猟のお供に」ってかぁ。
因みに日本での銃器所持はと言えば、これはもう世界で一番厳しくて、可なり面倒な許可申請により散弾銃が所持できるが、これがライフルとなると散弾銃で狩猟経験が10年以上という、これこそ大変な障壁がある。更に反動が少なく命中精度が良い小口径のライフルは、射撃競技の選手として日本体育協会の推薦状が必要など、更に狭き門となる。
また、弾倉についてはライフル銃で5発迄であり、デラウェア州のように17発でも米国では大いなる非難を受けるのだから、これはもう国情の違いだ。更に多くの州では未だに簡単に購入出来る拳銃については、日本では民間人の所持は前面的に禁止されている。
ただし、世の中、何でも例外はあるもので、ピストル射撃の国際競技に出場する選手は、民間人でも例外的に許可がなされる。こんな状況だから、日本人の成人男子のほぼ全員が、銃器を撃つどころか、触る‥‥どころか、見た事すら無い訳で、これで外国から攻められたら‥‥いや、まあ、恐ろしい事だ。
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