ゲームストップ株事件って何だ?

 

1月27日、米国のビデオゲーム小売りチェーン「ゲームストップ」の株価があり得ない高騰を続けた後、一転して半値まで暴落した、というのがゲームストップ事件と呼ばれるものだ。

ゲームストップは時代遅れのショッピングモールでビデオゲームを販売する二流で衰退しつつある企業だったが、その株価が数週間で1万9千パーセントも上がると、その後55.8%急落したというものだ。

しかもこれには驚く原因があった。というのは、今迄ウォール街を支配してきたヘッジファンドに大損をさせようと、ネット上で意気投合したアマチュア投資家集団が株価の吊り上げを行い、それに小口の投資家も参加した事でこのような急騰となったのだった。

ヘッジファンドは所謂「空売り」という手法で、暴落を見越して株式を持たないままで売却し、後に期限までに売却した株を買って引き渡すのだが、暴落しているから安く買う事が出来、その差で大儲け、という筈だったのだが‥‥。

アマチュア集団による株価暴騰で200倍近い価格で買い戻す必要があり、結果的に前代未聞の大損をこえた、ざまあみろ、という状況になったのだ。

この事件が示すのは、素人の投資家が空売り投資家に対して優位に立つ方法が発見された事で、これを何とかしようとヘッジファンド側も醜い対策を検討しているようだ。

そしてこの話には続きがあって、投資アプリの「ロビンフッド」がゲームストップ株の購入を制限したが売却は制限しなかった為に株価は下落し、一部の素人投資家が大損をし、ヘッジファンド側は何とか息をついた、という状況にまでなり、このロビンフッドの行動には株の専門家からも大いなる批判が出ている。

しかし、今回の騒動には裏で糸を引いている大物がいる、ともいわれている。まあ、例によって米国の事だから闇は深いだろう。

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