今や日本の地上波テレビでも大騒ぎしている米大統領選挙だが、そのテレビではバイデン勝利一色で、怪しげなコメンテーターがトランプの訴訟などをディスっている。
ところが、英国BBCによると、勝利はトランプの可能性が高いという。
⇒【米大統領選2020】 勝者は裁判で決まるのか
これによると米国の法律では大統領選について以下のように規定している、という。
[1]各州は11月3日から約5週間以内に、どの候補者が勝利したかを決定する。今回は12月8日が最終期限となる
[2]州がそれまでに大統領選の選挙人を決められない場合、連邦議会はその州の選挙人について、最終集計の対象にしないと決定できる
[3]12月14日、選挙人はそれぞれの州で集まり、投票をする
[4]来年1月6日以降も過半数の選挙人を獲得する候補者が現れない場合、連邦議会は投票で結果を出す
その方法は、下院が大統領を選出、上院は副大統領を承認する。この場合、大統領と副大統領が別の党から出る可能性がある。ただ、バイデン大統領、マイク・ペンス副大統領の組み合わせになる見通しは薄い
なーるほど、このまま訴訟が続けば
・州によっては12月8日までに選挙人を決められない。→[1]
すなわちその州は集計対象にならない。→[2]
・選挙人の多い州がカウント外となる可能性大→[3]
・当然1月6日までに過半数の選挙人を獲得する候補者が現れないから、結果は連邦議会の投票による。→[4]
すなわち大統領は下院で選出する事に成る。
ええっ~、それじゃあ下院で過半数のある民主党が選出するバイデンが大統領になるのか?
と、思うと、実はこの規定には「下院では各州の代表に1票が与えられる。26票以上を得た候補者が次期大統領になる」と規定されている。という事は、下院議員の数ではないために、各州では何と共和党代表が多くなるのだった。
要するに国民の投票では州によって選挙人の数が大きく異なるが、下院の選出では各州がそれぞれ1票となるから、結果的に共和党の数が多くなるという現象が起こる。
確かに大統領選挙の投票結果でも州の数では共和党が勝っているように見える。
はい、そういう事です。
こんなウルトラC技でトランプ大統領の再選が決まるという。だから、トランプ陣営は訴訟に拘っているのだし、その訴訟を12月初旬までに行う、というのも12月8日の期限を考えての事だろう。日本の地上波テレビではバイデン当選確実で、トランプは訴訟なんてゴネているだけ、とディスっているが、いやこれは見ものだな。
特にフェラデルフィアで監視員を拒否した事実は、開票作業が法律違反で同州の選挙が無効となり、ペンシルベニア州の選挙人20人は最終集計の対象にならない。米国は法律違反に厳しいから、これで攻めるのが不正選挙云々よりも重要であり、確実でもある。
あっはっはぁ~。
そういう目でアホなテレビを見るのは実に楽しい。
皆さんにも是非お勧めしたい!
コメントを残す