中共の空母として1番艦である遼寧は旧ソ連のスクラップを買ってきて必死で直したポンコツで有名だが、2番艦「山東」はそのポンコツを新たにコピーして作ったもので、わざわざ新造でポンコツをコピーするというのも如何にも中共らしい張りぼて空母だ。
⇒【自衛隊 vs 人民解放軍】 航空母艦
遼寧と同じという事は相変わらずスキージャンプ方式であり、これではまともに離艦出来る確率が低くて、発艦しようとした戦闘機は片っ端から海ポチャと相成るだろう。勿論それは判っているから実際には発艦なんてしないようだが(笑
それでも遼寧よりは各部が改良されているらしく、速度も最大31ノットに向上されている。あれっ、31ノットって、米国空母の30ノット以上に張り合って、それより1ノット速いあるよ、とか言っているのだろう。
インドの英語日刊紙Deccan Chronicle(デカン クロニクル)ではインド海軍はアンダマン諸島とニコバル諸島の近くのマラッカ海峡に沿って最前線の軍艦を配備した、と伝えている。
⇒Indian Navy deploys warship in South China Sea after Galwan clash(ガルワンの衝突後、インド海軍が南シナ海に軍艦を配備)
インド海軍はアンダマン・ニコバル諸島の近くのマラッカ海峡に沿って軍艦を配備して、中国がインド洋地域に侵入するルートから中共海軍の活動をチェックしている。またアンダマン諸島にはMiG-29K戦闘機も配備している。因みにインド空軍の戦闘機は旧ソ連のミグとフランスのミラージュ、そして米国のF-16と導入時期と政治的状況により多種多様な機種が配備されている。
なおインドとアンダマン・ニコバル諸島、そしてマラッカ海峡と中共の位置関係を下図に示す。これを見ると、中共は自由に太平洋に出るためには南シナ海と東シナ海の領有権を何としても盗ろうとしているのが良く判る。
これに対して中国共産党のメディア、人民網は新型空母「山東」の航行訓練が開始され、これで空母2隻体制となった事を国民に知らしめようとしている。要するに米国が空母艦隊2隻を展開している事への対抗意識であり、国内向けの宣伝工作でもあるのだ。そして記事では山東から殲-15(J-15)艦載機が優雅に離陸したとしているが、J-15ってV/STOL(垂直/短距離離着陸)機では無いのに、あのスキージャンプ台からカタパルト(射出機)無しで発艦できるのかねぇ。
中共はV/STOL機としてF-18という機種を開発しているようだが、モノにはならないようだ。という事は運良くスキージャンプ台から離陸に成功したとして、今度は着艦が出来ない事になる、やはり海にジャボンか陸地の傍のみで運用という事になり、これで米国と同じ空母2隻体制というのだから恐れ入る。
なお遼寧と山東の甲板に見えるジェット戦闘機はモックアップ、要するに模型だという説もある。
尚寧や山東を空母と言ったら、空母に怒られるとか。尤も他国からすれば絶対に空母なのに護衛艦とか言っている国もあるが(笑
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