渋谷区では既に小中学校で一人一台のPCを実現しているというが、最近この調達価格が問題になっている。この渋谷区のPCについては今年の1月の週刊誌系のサイト(NEWSポストセブン)による報道では、富士通の「アローズタブ」がリースされ、これが3年間のリース料の総額が24億7000万円で、一台当たりでは27万8000円になるという。
それでは富士通のアローズタブとはどんなPCかといえば
CPU Intel Celeron N4000
メモリ 4GB
ストレージ eMMC 64GB
ディスプレイ 1920 x 1080 10.2インチ、タッチ対応
OS Windows 10 Pro 64ビット
というもので、CPUがセレロンという時点で使い物にならないし、64GBのストレージってOSとOfficeをインストールしたらほぼ満タン状態だろう。こんな低スペックで27.8万円って、これぁ確かに問題視されるわけだ。27.8万円も出せば、プロミュージシャンやDJ御用達のMac Book Proの上位モデルが買えてしまう!
更に調べてみたらアローズタブというモデルは本来、教育市場向けの法人モデルで、今年3月には個人向けとしても富士通の直販サイトで限定販売されていて、価格は10万3400円だが、実はクーポンがあって事実上は8万2千円だった。ただしMS Officeは含まれていないために、更に2万円くらい高くなる。しかし民間企業でこんなものを27.8万円で導入したら担当者はクビだな。
更にアマゾンで調べたら、ほぼ新品同様の認定再生品というものが2万円くらいで販売されていた。という事は教育用にリースしていた物件が大量にリースバック、もしくはキャンセルになったのではないか? 教育専用PCって、何やら文科省利権の臭いがプンプンしているが‥‥。
なお渋谷区によると価格には通信設備や保管ラックの費用も入っていると言い訳しているようだが、おいおい、そんな高いWiFiルーターってあるんか。それに一体どんなラックに入れるんだよ。
ところが、5月の報道では9月以降に渋谷区立小中学校全26校のすべての児童生徒に配布する端末として「Surface Go 2」12,500台の導入を決定した、とされていた。あれゃ、富士通じゃなかったのか?
Surface Go 2はMicrosoftの最新型タブレットコンピューターで主な性能は
CPU Intel Pentium Gold or Core m3-8100Y
メモリ 4GB or 8GB
ストレージ eMMC 64GB or SSD 128GB
ディスプレイ 1920 x 1280 10.2インチ、タッチ対応
OS Windows 10 Pro 64ビット
性能的にはアローズタブより上であり、ペンティアムCPU 8GBメモリ 128GB SSDで75000円だから、確かに今時アローズタブなんて選ぶ方がどうかしている。
これはどういう事かというと、恐らく悪事がバレかけたので、アローズタブがキャンセルとなり、突っつかれないように急遽買い得感のあるSurface Go 2に変更した‥‥なんて勘繰りたくなる。そうかあ、前述の新品同様2万円リースバック中古品って‥‥。
やっぱり令和の時代は、こういう金まみれの悪事が許されない世の中になりつつあるのだろう。その金まみれの極致とも言うべき中国共産党(幹部の蓄財が120兆円!!)も崩壊寸前だし、これは日本の利権集団も覚悟を決めた方が良いと思うよ。