台湾メディア「自由時報」によると『中国が台湾海峡の北端と南端で「実際の戦闘訓練」を実施すると発表した事で米軍も対応を強化し、16日朝にB-1B超音速爆撃機が登場した。コースは台湾の北東空域を飛んで、中国の東シナ海防空識別ゾーンに接近した』という。
上の図を見れば、要するに台湾から尖閣上空に向かったという事だ。その後コード「PEARL21」でKC-135空中給油機から燃料を補給し、アンダーソン空軍基地に帰還したという。
B-1Bは米空軍の可変翼超音速戦略爆撃機で1986年から運用が開始され、約100機が生産された。本来は超音速による高々度飛行で敵地奥深くまで侵攻して戦略核兵器を投下して核攻撃する爆撃機として開発されたが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射ミサイル(SLBM)が主流となったことで、B-52の後継機としての役割となってきた。しかしB-52自体はその後も現役として運用中であり、その意味ではB-1Bの存在は微妙である。
最高速度M1.25 爆弾搭載量34.02t(機内)/26.76t(機外) 航続距離11,978kmで、ステルス爆撃機B-2の巡航速度M0.8 爆弾搭載量18t に比べるとステルス性は無いが、爆撃機としての性能は大きく勝っている。
⇒米軍がインド洋にB-2爆撃機を配備
今回の飛行は中共に対する脅しの一環であり、台湾や尖閣にチョッカイを出すと、本気で中共本土を爆撃機するぞぉ~、という意思を表しており、台湾にしても日本にしてもこれは実に頼りになる。
ところで、この事実を日本のマスコミは報道していない。
まあ考え方によっては米国は尖閣に手を出さないから、このままでは尖閣を中共に強奪されてしまう、何とかしないと、という事で自衛隊や海上保安庁の装備を早急に充実させる理由にする、には良いかもしれない。
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