中国海警局巡視船に海軍のミサイル艦が連動

 

産経新聞によると『中国海警局の巡視船が尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領海に侵入する際、中共海軍のミサイル艇が巡視船に連動して台湾付近に展開していることが1日、分かった。』と報道している。

『ミサイル艇は中国海軍の東海艦隊(司令部・浙江省寧波市)所属とみられ、海警局の巡視船が領海侵入するのに合わせて航行。通常の軍艦に記されている艦番号がなく、小型で海洋迷彩の塗装が施されている。』という事で、成程これは正しく中共海軍のミサイル艇だ。

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しかしこのミサイル艇は特徴的な双胴の船体であり、特殊な構造から搭載能力が低く走行中の安定性に欠けるなど、ハッキリ言って使い物にならないが、そんなもので威嚇してみせているのは、まあ例によってハッタリと嫌がらせだろう。
日・中・韓の高速ミサイル艇 その1 中国

中共海警局の巡視船は北緯27度線より南に出没しているが、では海警局の巡視船の内容はというと、現在報道などで尖閣近海に現れているのは3000トンクラスが多いようだ。しかし海警には12000トンクラスで強力な機関砲を装備するZHAOTOUクラスが2隻ある。

なお北緯27度線より北側には中共(人民解軍)海軍のフリゲート艦が出没している。これらを図に纏めると

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これに対する日本の海上保安庁は最も尖閣諸島に近い石垣島に尖閣領海警備専従としてくにがみ型巡視船(1000トン型)10隻が常駐している。

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中共はいつの間にか大量の巡視船を建造していたようで勿論尖閣以上に南シナ海にも出没するためだろうが、多くが指摘しているように早急に対応が必要があるのは当然だ。とはいえ、先ずはその前に実態を把握してからにしよう。

と言う事で、日中の巡視船については今後別項にて取り上げる予定としている。

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