AppleのiPhoneは委託製造業者で生産されているが、そのメーカーはWistron、Foxconn、Pegatronと何れも台湾のメーカーだ。そこでこれらの概要をまとめると
・Foxconn(フォックスコン):電子機器受託生産 (EMS:Electronics Manufacturing Service) では世界最大の企業グループでシャープを買収したのもこのブループだ。
・Pegatron(ペガトロン):パソコンのOEMメーカーとして有名なASUS(エイスース)の製造部門を独立した企業で、売り上げの半分以上をアップル社のiPhoneから得ている。台湾のEMSではNo2企業。
・Wistron(ウィストロン):ASUSと共にPCのOEMメーカーとして有名なAcerの製品設計・製造・サービス部門が独立し設立された企業。
そしてこれらのメーカーは何れも中国本土に工場を持っている。iPhoneが中共で生産されている事は知られていて、何故に世界でファーウェイと争っているiPhoneを中共で作るのかと疑問に思っていたが、実は世界の電子機器受託大手は何れも台湾企業であり、それらの企業が中共内の工場で生産している、という事だった。
しかし最近の情勢を考えれば中共の工場で組み立てるリスクは大きく、その為各社とも徐々にインドに生産を移していて、WistronやFoxconnは既にインドに進出している。またPegatronもこれらに続きインドでの子会社設立や、工場建設のための情報収集など、具体的な対応を開始しているという。
インド政府はIT産業を促進する政策を実施していて、インドの新工場設立には政府からの恩恵が受けられるようだ。
中共は台湾やインドにチョッカイを出しているが、米国としてもIT分野での脱中共を実施するにあっては台湾とインドは絶対に確保する必要があり、成程インド洋に空母2隻の艦隊を派遣するのも理解できる。そして今、米国は台湾を承認して正式に軍事援助をする可能性も大であり、米国と日・台・印の同盟が如何に重要かが判る。
そして台湾もインドも実に親日的で、これは自分自身が現役時代に両国と仕事で関係していたから良く判る。そして当時、この国だけは付き合いたくない、と思ったのが‥‥勿論K国だった。
では中共はというと、実は個人的には結構良い人が多くて、あの国は共産党が崩壊すれば結構良い国になりそうな気もするが、歴史的に見れば中共崩壊後も結局同じような独裁政権が出来て一部の特権階級に支配される体制になる、ような気もするが‥‥。
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