韓国自動車産業の生産性は先進国の5割

 

韓国自動車産業協会が28日にソウル中区の大韓商工会議所で開催した「第4次産業発展フォーラム兼第9回自動車産業発展フォーラム」で、新型コロナを克服するための産業の生産性向上策が議論された、という。

この席で韓国生産性本部副所長は「国内製造業は自動化と技術革新に支えられて生産性が向上したが、自動車業界はまだ労働投入成長に依存しており、労働生産性が低下している」と指摘したそうで、特に自動車業界中小企業の労働生産性は、大企業の46%にとどまっているという。

これは何を意味するかと言えば、韓国の自動車部品企業は中小企業で自動化などが遅れている、という事だろう。実は日本は三菱自動車を通じて韓国にクルマの作り方(組み立て方)は教えたが、部品企業を育てる何て事は教えなかったのだ。

自動車メーカーは車両の設計開発と組み立ては行うが、製造はボディとエンジン以外は殆どが購入品であり、如何に優秀な部品メーカーを傘下に持つかが勝負となる。トヨタなどはデンソーやアイシンなど何れも世界的な大手部品メーカーを傘下に持ち、両車の連結売上はそれぞれ5兆円と4兆円という、もはや巨大企業となっている。

また世界に目を向ければドイツのボッシュとコンチネンタルの売り上げはアイシンを上回っている。結局自動車技術で日・独が飛びぬけている理由の一端には、高度な技術を持つ巨大部品メーカーの存在があったのだった。

てなわけで、ヒュンダイモーターがいくら見かけだけは日独並のクルマを作るようになったと言っても、部品の質やコストで完全に負けているのだから本来勝ち目は無いのだった。

日本が韓国に自動車技術を援助したのは、実は戦後補償の一環だったという。しかしその時、韓国には自動車メーカー(ヒュンダイモーター)を育てて組み立て技術を学べば、これすなわち自動車産業と勘違いさせて、重要部品は日本から販売するなどして、見かけだけの自動車産業を育成したのだった。

因みにヒュンダイのエンジンの一番重要部品であるバルブは三菱重工業製(同社では珍しい量産製造部品)であり、実はフッ化水素同様にバルブの輸出を制限すれば、ヒュダイモーターは‥‥。

結局当時(1970年代)の日本の官僚は優秀だったという事だ。

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