中国各地での豪雨は既に報道されているが、前回のブログ(6月21日「中国全土で豪雨と大洪水 これも中国共産党への神の怒りか?」参照)の後に、豪雨は更に威力を増し、22日に四川省の重慶市では危険度の最も高い洪水紅色警報が発令された。
この警報が発令されたのは重慶市水文監測総站が開設されて以来初となる。市内江津区にある長江水系の河川である綦江(きこう)の五岔站の水位は、警戒線より5.7メートルから6.3メートル上回ると予測され、市民4万人が避難したという。また中国水利部の発表では全国各地の198本の河川の水位が警戒線を超えて洪水を発生しているという事態だ。
そして遂に重慶市綦江の上流側での急激な増水により、80年以来最大の洪水が発生し、最高水位が10-20mに達したという。水位20メートルの洪水って‥‥東日本大震災の津波と同じくらだから‥‥これぁヤバくねぇ。
こうなると一番の危険は例の三峡ダムの決壊だが、長江上流の豪雨で21日までにダムの水位が147メートル上昇し、22日現在で警戒水位を2メートル以上超えているという。実はツイッターでは一部のネットユーザーが三峡ダムで密かに放水が行われている様子を撮影した動画が公開されている。
放水は勿論事予告等無いしであろうから、下流では更に洪水が発生して多くの犠牲者が出ていると予測されるが、勿論中国共産党幹部の頭にはそんな事よりも、何とか党を維持する事しか無いだろう。
さてこの状況は中共政府にとっては知られたくないのは当然であり、当局がネット上の言論統制を強め、洪水の被害を投稿した者は直ちに逮捕し、厳しく処罰するように各部門に指示している。
重慶市在住の法学者によれば、共産党政府は中共ウイルスの感染状況の隠ぺいと同様に、今回の洪水の被害状況を隠そうとしていて、この洪水も天災というよりは人災であり、中共の高官は救援活動もしないだろう、って、確かにそのとおりだ。加えて中国当局が情報を封鎖する目的は政権を維持し、その無能さを隠すためにあると指摘した。
実際、習近平国家主席や李克強首相らは、重慶市などの水害対策について、現地に入り視察や指揮などを行っている‥‥訳が無い!
三峡ダムの下流は中国の都市と人口が最も密集している地域であり、もしも三峡ダムが決壊すれば30億立法メートルの土砂が下流を襲い、被災者は4億人以上で上海までが水没し、大規模停電は当分復旧せず、中国経済の40%が麻痺し、経済も農業も壊滅して、その復旧は数年以上かかるといわれている。
さらに三峡ダムの下流には人民解放軍のロジスティクス部隊の駐屯地が集中していて、空挺部隊の9割もこの地域にあるという事だから、軍による救援作業も出来ない状態となるだろう。いやその前に人民解放軍も空挺部隊の9割を失えば、もう崩壊としか言いようが無い状態だ。
これぁインドと紛争やったり、尖閣付近でチョッカイ出したりしている場合じゃあないだろう。
そして歴史に残る中国の崩壊が、何と近平一人のエゴが原因というのも、歴史の一コマとしてリアルタイムで体験出来そうで、これはもしかして我々、良い時代に生まれたかもよ。
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