山口組といえば現在抗争中の暴力団だが、最近では新型コロナ感染防止で「外出するな・感染するな・抗争もするな」と方針を変えたという。
暴力団と言えば組員や傘下の組との頻繁な打ち合わせが最重要業務だが、これは狭く換気の悪い空間に大勢が集まるという、まさに典型的「3密」(密閉、密集、密接)状態だ。しかも暴力団員はどう考えても健康志向ではなく、暴飲暴食は当たり前だから糖尿病や高血圧など基礎疾患が極めて多いという。加えて最近の若者は「暴力団?ダッセー」というノリで、なり手が無く高齢化しているから、感染した場合のリスクが大きい事も原因だ、って何やら笑い話のようだが‥‥。
更には外出禁止では下級組員の大きな収入源である風俗店などからの”みかじめ料”を集金に行けないし、その前に風俗店自体が休業中で、そのため経営状態は最悪でみかじめ料どころでは無い状況だ。という事は暴力団員はフリーランスだし、コロナウイルスによる風俗店の休業でみかじめ料がとれなくなった末端組員は30万円の休業補償を申請できるのだろうか?
そういえば銀座の高級クラブも休業を余儀なくされて、月に1億円超えの売り上げがゼロとなり、家賃などの経費だけでも2千万円以上かかり、これらの分が赤字となるようだが、まあこの手の商売はハイリスクハイリターンであり、過去にもバブル崩壊やリーマンショックなどの経済恐慌の度に多くが倒産し、そのうちまた復活してくるという繰り返しだから、今回も多くが潰れるだろう。
もっとも高級クラブが無くなっても一般庶民には全く何の影響も無いどころか、あの手の商売は決して心象は良くないから、経営不振で銀座のママさんが悩んでいる姿を見れば、むしろ憂さ晴らしになるというものだ。勿論テレビ局だってそこを狙っている訳で、ついこの間までの華々しい映像の後に大きなダメージを受けている映像を繋げて、視聴者の期待に応えているのがよく解る。
新型コロナは暴力団や風俗営業もことごとく破壊していく、という点では社会的なメリットがあったりして‥‥。こうなるとこれは乱れた世の中に対する神の怒りだ‥‥なんていう一部の主張が強ち嘘八百とも言えないところで、地球の人口が半分になるという説も本当かもしれないなぁ。
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