トランプ米大統領は12日、新型コロナウイルスの世界的流行を踏まえ、2020年東京五輪を1年延期することも関係者は検討すべきとの考えを示した。また「無観客の競技場で実施するよりは良い」として延期がより良い選択との見方を示した。
トランプ氏は安倍首相に対して公式に提案するつもりは無いとしているが、まあ米国大統領の発言だからこれは重い。事実上の五輪延期命令みたいなものだ。
そして日本の組織委員会理事の高橋治之氏は10日に「新型コロナの影響で東京五輪・パラリンピックを開催できない場合延期が現実的な選択肢」と述べていたが、11日夜には延期の判断時期について「5月では遅いのではないか」という認識を示した。
これはもうどう考えても延期の方向だろう、と思っていたらば、組織委の会長が高橋氏の見解について「とんでもないことをおっしゃった。安全で安心な五輪をきちんと進めていくというのが我々の基本的なスタンスで、今計画を変えることは全く考えていない」との発言を行っている。会長は入院先の病院から急きょ会見場所へ向かったというから、それぁ何としてでも流れを変えなければ、という思いが丸見えだが、それは無理でしょう。企んでいたぼろ儲けが吹っ飛び、それどころかそれを期待しての投資もパア。まあ本物の地獄へ行く前にこの世でリハーサルをするのも貴重な経験になるから、良いんじゃねぇの。
では同じく米国のペンス副大統領はというと、12日に米政府が前日に発表した欧州から米国への渡航を30日間停止する措置について、新型コロナウイルスの感染拡大地は中国から欧州にシフトしたと説明した。そして米国内での新型ウイルス感染者は今後大幅に増加する恐れがあるとも述べている。
最初は中国のみで爆発的に蔓延したと思ったらば、その後日本や韓国などアジアに蔓延し、これぁ黄色人種を狙ったウイルスか、とも言われていたが、今度は欧米での拡散が始まった。特に欧州では最も酷い状態のイタリアでは11日、コンテ首相が国民向けのテレビ演説を行い、新型コロナウイルス対策を強化すると発表し、バー・レストラン・美容院などに業務停止を命じた、という事態にまで発展している。
例外としてはスーパーマーケット・食料品店・薬局で、それ以外は全ての店舗が閉鎖される。企業に対しても必要不可欠でない部門の業務停止を求めている。そしてこの対策は25日まで実施するとうから、今月中はイタリア経済活動が殆ど止まってしまう事になる。
欧州ではイタリアに次いでドイツ、フランスも感染は進んでいて、これから更に拡大するだろう。アジア、北米、欧州で経済活動が止まるという事は、殆ど全世界の経済活動が停止する事であり、こんな事が起こっている事時代が信じられず、何やら実感が持てないのは我々の想像を絶する程の重大な事態だからだろう。
ところで冷静に考えて、このウイルスってそれ程の対応をするくらい危険なのか? インフルエンザ以下じゃなかったの??
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