ウイルス感染で韓国と争っているイタリアの状況は?

新型コロナウイルスの感染者数で韓国を追い越して中国に次ぐ2位となりそうなイタリアだが、何故にこんな状況になったのだろうか? その一つに現在のイタリアと中国は経済的にも密接な繋がりがあることだ。イタリアの輸出品での強みの一つに有名ブランドのファッションやアクセサリーなどがあるが、近年これらはコストダウンのために中国で生産される傾向があった。

しかし憧れのブランド品がmade in chinaでは買う方も白けるし何より価値が落ちてしまう。そこで考えたのはイタリア国内の工場に中国人を集めて生産すればイタリア製となる、という発想で多くの中国人がイタリアとの間を往復していたという。そんな事もあり、イタリア国内でウイルスが蔓延していたのに気が付かず、水際での観光客などを警戒していたが、これが完全に逆を突かれた、という事もありそうだ。

また一説にはイタリアには挨拶としてハグする習慣があり、この接触による感染も指摘されている。そしてイタリア国内でも北部に感染者が多く、9日には北部のロンバルディア州という人口1000万人の都市が4月上旬まで閉鎖されると発表された。イタリアは南北格差があり、医療格差においても貧しい南部に感染が広がると更に犠牲者が増える事もあり、兎に角北部との行き来を遮断した事という事らしい。

更に上記のように北部に限定していた移動制限は10日からは全土に拡大する事になり、集会は禁止され、仕事や家族の緊急事態における移動のみ認められるという。

また北部の刑務所では感染拡大防止のために家族との面会が停止されたことで受刑者が反発し暴動が起こっているという。この暴動は複数の刑務所で発生しており、その騒動に乗じて脱獄も増えているというから、最悪の場合は無政府状態とかになるのだろうか?

ところで欧州の他国はどうなっているのだろうか?ということで下の図を引用しておく。これを見るとイタリア以外でもフランスはイタリアに近いし、ドイツとスペインでもかなり蔓延している。

WPPhto200311-2.gif

結局新型コロナウイルスは既に欧州に蔓延していたし、米国も無事では無かった事が判明し、実は世界の主要国は軒並み感染拡大中という事で、これぁやっぱり五輪どころでは無いだろう。例え日本が大丈夫と宣言しても他国が蔓延中なのだから、夏までに世界中が落ち着くとの希望は無理がある。

それ以上に一番の懸念は経済の停滞を引き金にして世界中が不況に陥ることだろう。これはリーマンショック以上とも想定され、しかも極近いうちに勃発する事は間違いなさそうだ。

健康面とは別に、こんなリスクがあったなんて、これぁどうすればいいんだ?

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です