北朝鮮に弾道ミサイルを発射出来る潜水艦などは無いっ!

まあ誰が考えてもあの国の技術でミサイル潜水艦を自主開発できる筈が無いが、まあそう言ってしまえば身も蓋も無いので、念のために調べてみる。

北朝鮮の潜水艦に関して判明している事は、旧ソ連が開発したロメロ級潜水艦を22隻装備しているという事で、このロメロ級はソ連では1958年から就役中という設計時点の古さでは群を抜いている。北朝鮮のロメロ級潜水艦は1973年に中国から2隻を取得し、1976年から1995年までに24隻を国内製造している。このロメロ型は未だ現役らしい。

ロメロ型は通常は騒音が大きく旧式なディーゼルエンジンで航行し、敵艦を発見してから潜航するが航続距離が短く潜航可能時間は半日程というもので、潜水艦というよりは可潜艦というべきもので、現代の戦闘では殆ど使い物にならない代物だった。

スペックを比較しておくが、まあ数値で見ればそんなに古臭くも無いが‥‥。
なお日韓の潜水艦については「【自衛隊 vs 韓国軍】潜水艦」にて。

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他に全長30m前後の小型潜水艦が30隻程度と、更に小さい18m級の潜水艇が有るらしいが、何れも弾道ミサイル発射なんていうモノでは無い。

他にはソ連製の原子力潜水艦2隻の解体を引き受けたがスクラップ作業を行わずに北朝鮮の軍港に係留していたという。おおっ~、出た~!中国の空母みたいに スクラップで買って直して使うのかぁ?だが、これを修理して航行している、何て話は無い。

そしてもう一つのヒントは既に報道で有名な金正恩委員長が潜水艦を視察している写真だ。

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これを見れば継ぎ接ぎだらけの船体など、如何見てもポンコツもいいところだが、実はこの発表では、これがミサイル発射用の潜水艦とは一言も書いて無いという。

結局海上に作った発射装置からの打ち上げというのが真実だろう。

そりゃあそうだよねぇ。

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