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BMW G29 Z4 M40i (2019/6) 後編 その1 |
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ドアを開けて目に入る光景は一見した限りでは前回の sDrive 20i と変わらない。シートに座って辺りを見回しても、やはり sDrive 20i との違いは見当たらない。エンジンを始動する為のスイッチや AT セレクター、パーキングブレーキスイッチも全く同じだ。ただし後で気が付いたのだが、回転計のレッドゾーンが M40i では 6,500rpm と 20i よりも 500rpm 高く設定されているのは、一応Mだから多少は差を付けないとね。 それで駐車場内を進み、公道手前で一時停止の後にクルマの流れが切れるのを待って‥‥と思ったらタイミングよくクルマは全く走っていないので停止後はゆっくりと発進してハーフスロットルで速度を上がる。この時のアクセルレスポンスは、当然ながら 20i より明らかにトルクフルだ。 |
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少し巡航してからスポーツモードに切り替え 20q/hくらいから 2/3 程度スロットルを踏んだら、一瞬遅れてドッカーンという衝撃で背中がバックレストに押しつけられ、首もヘッドレストに食い込むくらいの加速で飛び出した。勿論その後の加速も結構なモノだが、何より最初の1発が効いた。なんじゃぁ、これぁ、という気持ちだが、要するに AT だからシフトダウンは一瞬のタイムラグがあるが、繋がった瞬間にエンジンはほぼ全開となったようだ。 しかし今度のZ4 、取り分け今回試乗した M40i はこんな過激なチューニングなのだろうか? ここでふと思い出したのが、以前から欧州系の制御方式では大人しいものから過激なものまで数パターンのデーターテーブルがあり、ドライバーの運転履歴によって大人しい運転が続くと制御も穏やかになり、過激な走りを繰り返すとハーフスロットル程度なのにフルに近い特性になるなど、要するに学習機能が搭載されていた筈だ。 その例として、以前勤務先の後輩が 325i ツーリングを所有していて社内の同好会が主催するサーキット走行会に出場したが、その後ヤタラと過激な制御になってしまい、ディーラーに持ち込んだら「○○さん、このクルマ何かやったでしょう。サーキットでも走ったんですかぁ?」何て言われたそうだ。何やら制御が一番過激なデーターテーブルを選んでいたそうで、勿論データーを書き換えてもらって治ったが、そのままで普通に走っていれもやがては普通の走りを学習した筈だ。 |
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まあそんな事もあるから、若しかして試乗したドライバーが折角だからとガンガン走った事で一番過激な制御を選んでしまったのかもしれない。 実は後になって判ったのだが、この 1速での加速が異様に強烈なのは他にも理由があった。それは 8速という多段の AT は 1速のギア比が異様に低く、2速でボクスターの 1速とほぼ等しいくらいであり、要するにウルトラローがある感じだったのだ。これについての詳細は特別編でボクスターとの比較を予定している。 ところでこの加速時に電子表示の回転計の針は動くというよりも一瞬でワープするような動作をするので、実際以上にレスポンスが良く感じられる。しかしこの回転計の動きを見て、すんげぇ〜と思うか、インチキくせ〜と思うかは人それぞれだ。しかも回転計の指針は逆回転で、この面ではどんなにデジタル化が進もうと正面の大径アナログ式の回転計は譲れないぞ、というボクスターとは大いに異なる。 そこで次に 20i とのエンジンの違いを少し纏めてみる。 つづきはその2にて。 |