Nissan Leaf (2017/10) 前編 その2

  

ドアを開けて見えるインテリアは先代の写真がライトグレーのインテリアの為にイメージが違うが、良く見ればどちらも大きく変わりは無い。とはいえフロントシートについては時代の進化を多少感じる。というのは先ずシート表皮は試乗車がオプションのレザーシートという事もあるが、それにしても先代のシート表皮は如何にもジャパンオリジナル的なスエード調ファブリックと上下調整は前端のみダイヤルで調整するタイプで、この面では新型はやっと国際基準となった事になる。なお新型でもベースグレードのSを除いてライトグレーのインテリアが選択できる。


写真12
ドアを開けて見えるインテリアはどちらも大きく変わりは無い。


写真13
先代モデルのジャパンオリジナル的なシートは、新型ではやっと国際基準となった。

ドアのインナートリムを比べると‥‥あれっ? もしかして‥‥同じ?

ということは、これまたもしかして、ドアも同じだったりするのか?と思って外からドア同士を比べてみたらば、ルーフラインが微妙に違うので全く違う印象に見えたが、ウエストラインより下は確かにドア自体が同じなのかもしれない (写真15) 。要はサッシが別部品という事のようだ。


写真14
ドアのインナートリムは全く変更なし。まさかの旧型流用! という事はドアは?


写真15
何とフロントドアもウエストラインから下は同じモノのようだ。サッシ部分は少し違うからこれのみ新規としているのだろう。
それにしても新旧でエンブレムの位置まで同じだ。

フロントダッシュボードについては流石に違う部品を使っている。ただしセンタークラスタ上の機器類の配置は基本的に同じだし、エアコンの操作パネルも共有 (流用) されている。なおルーフのセンタークラスタの配置はディスプレイが今時のクルマとしては位置が低めで視線移動は多めだ。先代モデルなら判るが、新型も同じような構成となっているのは、色々事情もあるのだろうか。そんな事よりも、新旧両タイプ共に一見してこれが EV と判るようなモノは無く、テスラのようなハイテク丸出しでは無いのが、良いのか悪いのか。

例えばテスラの話題の新型であるモデル3では上位のモデルSと同様にデスクトップパソコンの様なディスプレイで全ての操作を行うというハイテクに徹したもだ (写真18) 。

写真16
新型のダッシュボードは当然ながら新設計されている。


写真17
先代のダッシュボードも基本機能は新型と変わらない。


写真18
こちらはディスプレイで全ての操作を行うというハイテク方式で如何にも先進の EV という感じだ。


写真19
センタークラスタ上の機器類の配置は基本的に同じだし、エアコンの操作パネルも共有 (流用) されている。

一見すると大きく変わった新型だが、良く見れば部分的に先代の部品を流用していて、やはり販売台数の少ない EV では極力設備投資を減らしたいのだろう。

そして一番の興味である走行性能については後編にて。

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