PORSCHE MACAN TURBO (2015/5) 前編 (2/2) |
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ドアを開けてみるとそこは典型的なドイツ車で、しかも 911 やボクスターのように異様に低いドライビングポジションというわけではないから、この写真だけ見れば BMW と言われても通りそうだ (写真11) 。なお、リアのシートバックを倒せばラッゲージは充分な面積を確保できるから、イザとなれば嵩ものの運搬もOKだが、1千万円超のクルマに冷蔵庫とか積むかといわれれば、ハテ? PORSCHE の大きな特徴にラインナップされるクルマの中でファブリックシートというのを見たことが無いということがある。PORSCHE は人工皮革も含めて、シート表皮は全てレザーであり、そのレザーがグレードにより人工皮革だったりアルカンターラ (これも人工モノだが) だったり、そしてレザーも通気口があるベンチレーションタイプだったり、そうでなかったりという具合に標準やらオプションやらでかなり自由に選択できる。なお、MACAN TURBO には拡張メモリー 機能付、18-wayの電動調節機能付アダプティブスポーツシートというのが標準装備されている。これはシート以外にもステアリングのポジションやドアミラーのセッティングなどを記憶出来るから、身長160p 体重80sのチビ・デブ・ハゲのメタポ亭主と身長170p 体重50s のモデル体型美女の女房という夫婦でも、ボタンひとつで各自のボジションにセットされる。えっ、そんなメタポオヤジのところにモデル体型美女が嫁に来るのか? って。だ・か・らぁー、偶に別荘やヨットバーバー行くのと普段の買い物用のセカンドカーに、1千万円のポルシェSUV をサクっと買うくらいの財力があるからですよぉ! PORSCHE のドアトリムやダッシュボードなどの樹脂成形といえば以前はカローラ並などと陰口を叩かれたが、先代である 987/997 辺りからは劇的に質感が向上いているが、今回も当然ながらレザーでない (樹脂) 部分でも充分に高級な質感を備えている。そしてサイドスカットルに装着されたスカッフプレートは TURBO の場合はクローム地に "Macan turbo" のロゴが付いているが、これがSの場合は "Macan S" となる (写真13) 。 ドアのインナートリムも手を抜かず、既述のように樹脂部分の質感も良く高級車のドアという感じがする。まあ、ポルシェのSUV としては廉価版シリーズとはいえ、TURBO なら1千万円超だから、高級で当たり前でもあるが‥‥。そしてドア側アームレストはレザー貼りでステッチも入っている。そしてシートのメモリースイッチはシート側面ではなくより見易いドアトリム上のドアノブの隣にあり、これも高級車の証みたいなものだ (写真16) 。 | |
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インパネは PANAMERA から始まった最近のポルシェのトレンドに従って高い位置で終わるセンタークラスターに急角度で継るセンターコンソールという構成になっている。ただし911は勿論、PANAMERA と比べても床面からインパネ頂点までの距離が長いから、当然それなりにアレンジはしてある。オーディオはこれまた最近の PORSCHE の各車と同じでナビ一体の市販品を標準装着しているし、その取り付け位置もわざわざ低目にするという、ディスプレイを極力上部に配置して運転中の視線移動を最小限にするというトレンドを無視しているのも最近の PORSCHE 各車と同様だ (写真19) 。 フロアーコンソールはこれまた最近の PORSCHEではお馴染みの、AT セレクターを中心に上下左右にスイッチをズラリ並べるデザインとなっている。そしてルーフ先端のオーバーヘッドコンソールもフロアーコンソールに準じたデザインだが当然ながら大きさは遥かに小さい。そのフロアーコンソールの後端に目を移すと、最近のトレンドである後席用エアアウトレット等は無く、単なるブランクパネルとなっている (写真22) 。 |
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ということで、何時ものように走行編については後編にて。 |