Mercedes Benz C200 Avantgarde (2011/8) 前編 |
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今から30年近くも前になるが、当時はメルセデスベンツといえば今で言うSクラスのことで、その下にコンパクトといわれる、今で言うことろのEクラスというラインナップだった。その他に豪華グランド
ツーリングカーであるSLがあったが、まあ、これは別格とすれば、基本的には2モデルだったことになる。勿論、それぞれにバリエーションがあり、オープンや2ドアクーペ
、そしてワゴンなどが存在したが、基本的には2種類、いや厳密に言えば600といわれるリムジン用のモデルがあったが、これは特殊なモデルなので例外としよう。 そのメルセデスのラインナップにW124(Eクラス、当時はそうは呼ばなかったが)を一回り小さくしたようなW201、190E(写真1)が追加されたのが1983年だった。そして10年間製造された 後に、1993年にFMCされたW202(写真2)は、このモデルからはCクラスと命名された。このW202は、先代に比べて大きく立派になり、にも拘らず価格は安くなったから、当然ながら売れ行きは上々だったようだ。 W202は7年間生産された後の2000年にはW203(写真3)が発売され、これはW202よりも更に大きく立派になったが、W202で辛うじて感じられたメルセデス独特の雰囲気、即ち 「最善か無か」というポリシーは、W203では完全に消失していた。 そして、W203が7年間生産されて、2007年にはW204にバトンタッチとなった。このW204は、発売当時にC200に試乗してみたら、想像以上に結果が良いので、急遽C300にも乗ってみたのを思い出した。この前期型についてはW204の試乗記を参照願うとして、あれだけ出来の良かったW204が今回大幅にマイナーチェンジされたということで、これは充分に期待できる、との思いから急遽試乗したみた。 |
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今回は試乗車も、写真での内外装を紹介した展示車も全てC200 アバンギャルドで、ベースモデルや話題のお買い得モデルである”ライト”(399万円)は見る事が出来なかった。
その理由はといえば、立ち寄った首都圏郊外のディーラーでは、Cクラスの販売割合は80%以上がC200アバンギャルドで、残りがライトを主としてベースモデル
で、C250やC350は極めて少ないという状況だそうだ、結局ほとんど売れないモデルを展示することは意味が無いし、置いておいても捌けない、ということらしい。
先ずは、今回マイナーチェンジされた後期型と初期型の違いについて、スペックで比較をしてみよう。
スペック上での今回のMCでの最大の相違点は、エンジンが同じ1.8Lでも過給がスーパーチャージャーからターボチャージャーに変更になり、パワーは同一ながら最大トルクは10%程増大し、発生回転数も低回転側に広がっている(写真5)。そして、ミッションは5ATからEクラスと同様に最新の7ATへと変更になっている。エンジンとミッションが大幅に改良されたという事は、走りの面では大いに期待できることになる。 なお、ライバルの320iと比べるとピークパワーで約10%、最大トルクに至っては約30%も勝っている。 |
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![]() 写真5 排気量は同じながら、過給がスーパーチャージャーからターボに変更となり、パワーは同じながら、最大トルクは10%ほどアップし、 発生回転数も1,000rpm低い1,800rpmから発生する。スペックだけ見ればNAの2.7Lクラスの性能を持っている。 |
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W204の前期型については発売された後に、C200エレガンスとC300アバンギャルドについて試乗記で紹介しているので、今回は後期型での変更点と主として紹介していく。なお、前期型の試乗記を参照される場合は⇒https://www.b-otaku.com/level1/sijyouki6/Cclass-frame.htm
エクステリアを実際に比べてみると、後期モデルは一見同じように見える(写真6)が、ライトの形状が明らかに異なるのと、バンパーのエアインレットが多少異なっている。
フロントの最大の相違点はヘッドライトとフォグライトの形状が変わったことによるバンパー形状の変更だが、良くみればポジションライトやフォグライトがLED化されたこと が大きな原因のようだ
(写真7、8)。
リアは一見すると殆ど変わっていないようにも見えるが・・・よ〜く比べてみると、テールランプのLED化は当然ながら、ボディのプレスも全く変わっていることが判る
(写真9、10)。
これって、国産車だったら如何にも新型、といわんばかりにデザインを変えて、フルチェンジなんていうのだろう。
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![]() 写真7 良く見ると、ライトの形状が明らかに異なるのと、バンパーのエアインレットが多少異なっている。 |
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写真8
フロントの最大の相違点はヘッドライトとフォグライトの形状が変わったことによるバンパー形状の変更だが、良くみればポジションライトやフォグライトがLED化されたこと が大きな原因のようだ。 |
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![]() 写真9 リアは一見すると殆ど変わっていないようにも見えるが・・・・・ |
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写真10比べてみるとテールランプのLED化は当然ながら、ボディのプレスも全く変わっていることが判る。 |
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ドアを開けて、目に入る後期型のインテリアの第一印象は、前期型とほとんど変わっていないように感じる。これはシートの形状や表皮が事実上同じということも原因のようだ
(写真11)。
と、いっても、前期型を知らない読者には理解し辛いと思うので、補足説明すると、Cクラスのベースグレードについてくる標準シートの表皮は欧州車で御馴染みの織り目の粗いファブリックとなる。
それが、今回紹介するアバンギャルドというスポティーな仕様では、サイドに人工皮革が使われる(写真12)。この人工皮革は、一見本物のレザーと見紛うくらいに良く出来ていて、これはポルシェがケイマンや911の標準シートのサイドにも使っているレザレットという材質とほぼ同じに見える。 シートの調整は標準で電動調整式だが、シートメモリーはついていない(写真13)から、家族で使い回しするような用途では、頻繁に最適位置を探す作業が必要となる。なお、本物のレザーシートが欲しい場合はCクラスでは全グレードでオプションとなり、価格は28.4万円と設定されている。 また、内装をBMWのハイラインのようなコンフォート嗜好での高級装備にしたい場合には、レザーシートに加えてエレガンスパッケージ(48万円也)を追加すればよいが、そうなると合計で オプションは76.4万円となり、C200ブルーエフィシェンシー本体の440万円に加えると、合計価格は516.4万円となってしまう。 |
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写真
11室内の雰囲気は前期型と殆ど同じ。 |
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![]() 写真12 アバンギャルドのシート表皮は座面がファブリックでサイドが人口皮革を使用している。 |
![]() 写真13 シート調整は電動式だが、メモリーはない。 |
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室内の第一印象は前期型とは大きく違わないと思ったが、シートに座ってインパネを見ると、前期型とは全く雰囲気が違う、といっても嘘にならないくらいに異なっている
(写真14,15)。
特にダッシュボードは全く新設計となり、ナビのディスプレイは完全な組込みであり、エアアウトレットも全く形状が変わっているし、新たに水平のトリムも使用されている。
そのエアコンアウトレットの外周にはクロームメッキの縁取りもあり、オーディオの操作ボタン類も前期型が小さめの丸ボタンだったのに対して、後期型では四角く少し大型となったことから高級感が
かなり増している(写真16)。このエアアウトレットからオーディオパネルにかけてのデザインを、現行Eクラスと比較すれば、何とほぼ同じだった
(写真18)。要するに、前期型ではEクラスとの差別化によるチャチなインパネだったのが、後期型ではEクラスに準じるものに格上げされた、ということで、前期型のユーザーからすれば、ちょいと腹が立つかもしれない。 センタークラスターの下部にはエアコンのコントロールパネルがあるが、この部分は前期型と全く同じものが流用されれているようだ。したがって、Eクラスとは全く異なる。 次に ドアにインナートリムに目を移せば、前面がシボの入った樹脂製で、勿論指で押せば柔らかいパッドになっているし、革目のシボだって悪くはないのだが、3シリーズのMスポーツのようなファブリックを使うとか、メルセデス自身の上級モデルのようにレザーを使うとか、まあ、そういう点から見ればイマイチ安っぽいと感じるかもしれない (写真19)。 |
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写真14後期型のインパネ。 |
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写真16センタークラスターのデザインは完全に一新されている。 後期型はエアアウトレットの周りにクロームを使ったり、オーディオの操作ボタンも見た目に高級化されているなど、前期型のチャチな部分がなくなっている。 しかし、エアコンの操作部分は良く見れば前期型からのキャリーオーバーのよだ。 |
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![]() 写真17 スイッチ類自体の質感は悪くは無いが、高級感で満ち溢れている訳でもない。 |
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前期型も試乗した結果は中々の出来の良さで、BMW3シリーズと比べても勝るとも劣らない内容だったから、エンジンとミッションが改良された後期型は、走りに対しても大いに期待ができる。
それについては、後編にて。 |
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