Porsche Panamera S 特別編

        

さて、これより特別編に突入。悪い事は言いません、帰るなら今のうちです。

先ずはライバル比較から始めるが、この一覧表は圧巻だ。こういうのはクルマ好きとしては実に夢があって幸せな気持ちになってしまう。 これが輸入B・Cセグメントだと比較対照に国産コンパクトを並べたりする事になり、そうすると高校・大学生辺りのクルマ好き少年から「あの比較はおかしい」とか「仕様の数値が違う」とかいうメールが来る事になる。 ああいう 比較は、うけ狙いの冗談半分でやっている訳で、ゴルフとインプレッサを本気で比較されてもねぇ、と気が付いた。そこでポロからは国産車との比較は原則としてしない事にしてみた。 そうしたら、今度は親切にも日本に輸入されていないモデルを”ご指導”してくれたりする。あっ、いやその、そういう事が他所のサイトであったという噂でして、このサイトでは無いので、念のため(白々しい 、という声が聞こえる)。
あれっ?そのわりには下の表には国産車があるじゃないか?って、いや流石にレクサスLSは一応世界的(実はアメリカのみで欧州では マダマダだが)に認められているクルマということでして・・・・・。
 
    Porsche Mercedes
Benz
BMW Jaguar Lexus
      Panamera S S550 750i M-sport
Package
XJR LS460
Version SZ
 

車両型式

  970M48A 221071 KA44 J73TB USF40

寸法重量乗車定員

全長(m)

4.970 5.100 5.090 5.100 5.060

全幅(m)

1,930 1,870 1.900 1.900 1.875

全高(m)

1,420 1.485 1.490 1.460 1.465

ホイールベース(m)

2.920 3,035 3.070 3.035 2,970

駆動方式

FR
 

最小回転半径(m)

  5.1 5.8 5.5 5.7 5.2

車両重量(kg)

  1,880 1,950 2,040 1,780 1,980

乗車定員(

  4 5

エンジン・トランスミッション

エンジン型式

  M48 273 N63B44A TB FSE

エンジン種類

  V8 DOHC V8 DOHC Turbo V8 DOHC SC V8 DOHC

総排気量(cm3)

4,806 5,461 4,394 4,196 4,608
 

最高出力(ps/rpm)

400/6,500 387/6,000 407/5,500 406/6,100 385/6,400

最大トルク(kg・m/rpm)

51.0/5,000 54.0/4,800 61.2/4,500 54.6/3,500 51.0/4,100

トランスミッション

7PDK 7AT 6AT 8AT
 

燃料消費率(km/L)
(10/15モード走行)

9.1 7.5 6.6 6.8 9.1
 

パワーウェイトレシオ(kg/ps)

4.7 5.0 5.0 4.4 5.1

サスペンション・タイヤ

サスペンション方式

ダブルウィシュボーン - ダブルウィシュボーン マルチリンク

マルチリンク インテグラル・アーム ダブルウィシュボーン マルチリンク

タイヤ寸法

前/後 FR:245/50ZR18
RR:275/45ZR18
225/45R18 FR:245/45R19
RR:275/40R19
255/35ZR20 245/45R19

ブレーキ方式

前/後 Vディスク/Vディスク ディスク/ディスク ディスク/Vディスク

価格

車両価格

1374.0万円 1360.0万円 1290.0万円 1305.0万円 910.0万円

備考

        ベースモデル
796万円

このクラスになればスペック的にはどれも充分過ぎるほどの性能で、あとは夫々のキャラクターを如何に評価するかだけの問題だ。 同じく高級サルーンとはいってもパナメーラはリアにもバケットシートを装着しているのに対してレクサスLSの上級グレードなんて バイブレーター付きのオットマンシートですからねぇ。メルセデスSクラスはこの手の定番、老舗中の老舗だし、BMW7シリーズは最近メキメキと人気が出てきたようだが、それでも世界的に見ればSクラスの販売台数には未だ及ばないようだ。そしてジャガーといえば、ドイツ車とは全く異なるフィーリングでいわば英国貴族の世界(と庶民が感じている)を表している。まあ、本当に貴族の世界に浸るには3,000万円以上のクラスとなるのだが。えっ、この一覧表にアウディA8が無いって?まあ、パナメーラも含めた定員が5つなもんで、優先順位から行けば落選ということでして。

元々人類と地球の将来を憂いているような清く正しい考えの人にとってはパナメーラなんて問題外! 大人4人が移動するという機能ではワゴンRと何処が違う?特に高速道路でさえ時速100km/h以上出せない日本でこんなクルマが何故必要なんだ?な〜んて言っているに違いない。 4.8ℓ 400ps(ターボなら500ps)の4ドアセダンなんて地球環境を破壊するだけだ・・・・ってね。しかし、本当にCOが地球温暖化の原因なのか?その前に地球って本当に温暖化しているのか?石油は本当に枯渇するのか? 等等。言い出せば限が無いが、まあその辺の事は置いておいて・・・・・・。

業界トップのさる東証一部上場企業の社長車はセンチュリー(1,144.5万円也)。そこにレクサス販売不振の支援対策として付き合いで一台買うことになり、これは一番高いLSハイブリッドを買うしかないと言う事になった。となるとLS600hバージョンUZ(1,550万円)だということで、レクサスに注文を入れたのだが、しかし、この価格は社長用のセンチュリーよりも400万円も高い。 そこで困った担当部署は、生え抜きで悪く言えば成り上がりで社長の腰巾着と噂されている副社長に相談したところ、それは社長車をLS600hに代えるのが一番だろうという事になった。副社長にしてみれば、国産最高価格で装備も至れり尽くせりで、社長は気に入るに違いないから、これでまた自分の点数が上げると目論んだのだった。 ところが、この事実を知った社長は怒り狂った。車は値段じゃない!だいたいナンなんだ、あのマッサージ付のオットマンシートは。あんなクルマに乗って政財界の集まりに出向いたら笑いものになるだろう!と。慌てた副社長はLS600hをキャンセルすると共に自腹で買い取った・・・・・・と、いうのは作り話で、高級車と言うのは値段ではなく格だから、 政財界のトップは後席に白いレースのカーテンが架かったセンチュリーと決まっているという事を伝えるためのフィクションだ。要するに、「この話はフィクションで、文中に出てくる個人、企業、団体等は架空のものです。」ということなので間違い無きよう、ご注意願います。