トヨタ カローラフィールダーG (2002/12/16)
 

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※この試乗記は2002年12月現在の内容です。従って、文中の車種や価格は現在と多少異なる場合があります。

車種はカローラフィールダーのGグレード、1.5ℓの言ってみれば当たり前のカローラを流行りのワゴン仕立てにしたもだ。

乗ってみた感想は・・・  

まず、シートに座ってポジションを調整するが、ステアリングに合わせるとペダルが近く、ペダルに合わせると腕が届かないという典型的国産車のポジション。これだと、常にヒザがシートから浮いているので長距離はとても無理だろう。

内装は高級感があるとは言わないまでも結構良い。外観とともに、見るだけならとても150万の車には見えず、これがカローラの最大の長所だろう。シートの座り心地は想像どうり悪い。諦めて走り出す。スロットルを少し踏んでも結構なトルク感があり、これは中々、と思いきや、その後は更に踏んでも大した事はない。フルスロットルを踏んでみると、結構長いタイムラグの 後シフトダウンしたようだが、エンジンはガーガー言うだけで、たいして加速はしない。定常走行時のエンジン音も決して静かではない。この辺は所詮安物。ステアリングは停車時点で左右に45°以上もグニャグニャ曲がったので、想像はしていたが、走っていても、いかにも剛性がない感じで、フィーリングも悪い。タイヤの責任もあるだろうが・・。乗り心地40km/h程度で都電の踏みきりを超えた時は結構良く吸収したが、60km/h以上で荒れた舗装路を通過すると、ドッシン・バッダンと下品な挙動をする。

ブレーキは、これまた剛性感が無くスポンジーでミューも低い。知らないで乗っている分には良いにしても、安全性から言ったら?マークもの。勿論、ワゴンボディーのハンディーもあり車全体の剛性感も低い。

結論としては、いくら安いんだからと言ったって、良いのは見かけだけ。車としての性能は、危険は無いにしても、まあ、使えるギリギリ下限と言う所か?今だに、こんなセコイ素人ダマシをやってるなんて。街を走る多くのカローラがトロイ走りをしているのは、ドライバーがトロイおやじだからと思っていたが、車の性能にも原因があったのだ!これをセカンドカーに買ったとしても、結局乗りたく無くなって埃を被るのが良いところ。1.8ℓなら少しはマシかもしれないけど、所詮は安物プラットフォームで、大したモノじゃ無いだろう。

こうなると、同じ150万でも、ヴィッツの1.5ℓあたりはどうなんだろうと気になるところで、そのうち試してみようと思っている。そう言えば2年くらい前にチョイ乗りしたBbは、乗り心地は酷かったけど、走りはもっとマシだったような覚えがあるが?