先日久しぶりにニッサンディーラーに寄ってみたが、何故に久しぶりかといえばこの2年ほど新型車が殆ど無いからであり、まあそれにしてもこれでディーラーはよく商売しているものだ。しかも台数的には全体の４割近かった軽自動車は、三菱の燃費不正事件で５月から販売を見合わせているし、その昔はトヨタと張り合っていたのがウソのようだ。

そのニッサンが久々に近日 FMC をするのがセレナで、時期は７月末頃ということだ。セレナといえばミニバンの中でもトヨタ ヴォクシー/ノアと争っている一番の売れ筋車で、軽を除けばニッサンとしてはノートに次いで２番目に売れているクルマであり、2015年の登録台数は約62,800台だった。因みにノートは約98,000台、セレナのライバルであるヴォクシー/ノアは約92,500/54,000台と流石に売れている。

セレナの次に売れているニッサン車はエクストレイルで約58,400台だった。ところで、これらの車種の FMC の時期を調べてみたらば
　ノート ：2012年9月
　セレナ ：2010年11月
　エクストレイル：2013年12月
という情況で、ノートとエクストレイルはニッサン車としては比較的新しいモデルだった。だから売れているのかといえば、セレナはモデル末期でも十分に売れているから、今度の新型が発売されればヴォクシー/ノアに迫るかもしれない‥‥かな？

ところで、エクストレイルの次に売上の多いのはマーチだったが、エクストレイルとは大いに差がついて約15,500台だから、月平均にすると約1,300台しか売れていない。まあ輸出などもあるだろうが、それにしても一般的にクルマというものは月に3,000台くらいから商売になってきて、それ以下ではハッキリ言って開発費が回収できないとも言われているから、要するに今のニッサンは３車種で商売をしているようなものだった。

そのニッサンといえば、やはり冒頭にチョイと話の出たミツビシの燃費不正問題のその後に触れなければならない。今回の話題は世間の一部ではニッサンは被害者のように言っているが、あのクルマは共同開発なのだからニッサンにも半分の責任があるのではないか、という意見がある。

まあ、確かに建前ではそういう考えも出来るだろうが、別にニッサンを擁護するわけではないが、ぶっちゃけ共同開発なんていうのは表向きであり、実際にはデザインやコンセプトには口を出すが、それ以外の実際の開発なんてニッサンは殆ど何もやってはいないだろう。あれっ、別の意味でニッサンの擁護ではなくなってしまったが‥‥。

そのミツビシはといえば益子会長の発言で「燃費開発を丸投げした子会社に技術力がなかった」「その実力の把握も支援も怠ったまま、最終的にデータ不正操作を指示してしまった」と、言ったそうな。ニッサンどころか当のミツビシも実は外注丸投げ、って？ まあ、そんなもんでしょう、ミツビシの開発なんて。しかし、こうなってくると今までは三菱グループに楯突くのはヤバイと口をつぐんでいた関係者も「この際一気に叩いてやれ」なんて事になって、一流の経済誌にも ”元下請け社員が見た異質な風土” なんて記事が乗ったりする。この記事では、他のカーメーカーと比べて三菱の値下げ要求は全てを部品メーカーに押し付けるようなもので、カーメーカーとしての体をなしていない、とまで書かれている。

まあ、確かにそのとおりだと思う。社員は皆お殿様になった積りだろうか、言葉遣いだって若いあんちゃんが部品メーカーの中年の営業管理職にタメ口きいているくらいだから。言い換えれば生活のためと我慢してきた関係者も、こうなれば長年の恨みを晴らすためにこの際叩きまくってやれ‥‥なんて事になる。

話は代わって、最近の一番の大きな話題はやっぱりサミットだろう。もっとも世界一の経済力となった中国やその中国とともに今の世界で最も力を持ちつつあるロシアが参加していないのだから、まあ大した事が出来る訳もない。しかも、安倍首相の演説では突然の「リーマンショック以来の危機の前兆」だなんて事を言い出して、各国首脳は「なんじゃあ、こいつ、アホとちゃうか」と言ったかどうかは判らないが、世界に恥を晒してくれたことは間違いない。ところが、こんな原稿誰が作ったんだ、っていう話になって、当然外務省かと思ったらそうではないらしく、何と各省庁の官僚が全く知らない中でこんな原稿が作られたらしい。

それって誰かの陰謀で直前に原稿差し替えたとか？　いやそれとも、安倍ちゃんの周りの一部のお友達で勝手に考えたとか？ そう、例のABE48とか。えっ、えー・びー・いーフォーティーエイトを知らないって？ それじゃあ、画像をサービスしよう。

これって、自分では力作の積りなんっすけど。