B_Otaku のクルマ日記


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2020/11/9 (Mon)  Toyota Yaris GR <2>

それでは何時ものように前後正面の比較から‥‥

全幅 x 全高はヤリス GRが 1,805 x 1,455㎜ 、ヤリスは 1,695 x 1,500 (4WDは1,515) ㎜ と、GR はより広く低いスポーツルックとなる。

またフロントグリルのデザインは全く異なっていて、GR はキーンルック的なスタイルとなっているし、大きなグリルと中に見える大きなラジエターが、高性能車である事を主張している。

次にリアについてはバックゲートとリアコンビネーションランプより上は共通だが、それ以下は大きく異なっている。その理由は大きく膨らんだブリスターフェンダーで、トレッドは GR が前1,535/後1,565mmと標準の前1,490/後1,485mm よりも前45mm/後80mm も広い。

サイドビューは全長 x 全高がヤリス GR では 3,995 x 1,455㎜ 、ヤリスは 3,940 x 1,500㎜ と、取り分け全長が 55mm 長い。ホイールベースは当然同じであり、ではその違いはというと前後ともバンパーが大きい事だろう。そしてそれは巨大なブルスターフェンダーと繋がっている事が理由と思われる。

また GR は3ドアという大きな違いがある。

巨大なブリスターフェンダーとボディサイドの幅の違いを修正すべくサイドパネル下部は大きく張り出している。

ヘッドランプは標準のZと共通のように見える。しかしフロントバンパーと共にボンネットも別部品である事が判る。

リアから見た方が GR のオーバーフェンダーの凄まじさが良く判る。 そして GR の太い排気管 (しかも左右両出し) はエンジンの違いを表している。

リアゲートを開けて、そこに見えるリアラゲージスペースに大きな違いは無いように見える。

ところが良く見ると、GR の床位置が高いようにも見える。一体床下には何があるのか?

その答えはバッテリーとウォッシャー用の水タンクという重量物をリアに置いて、前後バランスを向上させているのだった。

ここまでの比較でも、GR は本気で走りを重視しているのが判る。

次回はエンジンとブレーキを比較する。

つづく






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2020/11/3 (Tue)  Toyota Yaris GR <1>

このコーナーでは前回、ヤリス クロスを主として、これにヤリスも加えての比較を行ったが、正直言ってベースとなるハッチバックのヤリスはタイミング的に1車種しか撮影が出来ず、SUV のヤリス クロスが主となってしまった。まあヤリス クロスにしたところでこのサイトの読者からすれば物足りないだろうが‥‥。

そこで今回はヤリスとは言え、トヨタとしてはバリバリの走り屋向きである、ヤリス GR を取り上げてみた。ヤリス GR にはベースグレードの RS と上位の RZ 、その RZ の装備を充実した RZ "High performance" があり、価格はそれぞれ 265万円、396万円、456万円となる。

RS のエンジンは標準の 1.5 と全く同じで、シャーシ―やボディの補強、そして内装等が異なっている。と言う事は、寧ろ車両重量は重い事から、標準のモデルよりも P/W レシオでは劣るという、妙な結果となっている。とはいえ、リア―ブレーキは標準のドラムに対してディスクが奢られている。と言う事は動力性能よりも走行安定性を重視したという事だ。これぁ、その昔のメルセデスベンツの「シャーシ―はエンジンよりも速く」という思想と同じだ‥‥な~んて程では無いだろうか‥‥。

これが RZ となると、エンジンは 1.6L ターボで、1.5L の 120㎰ に対して 272㎰ という圧倒的なハイパワーをもたらしている。 P/W レシオが 4.7 kg/ps というのは、86の 6.2 kg/ps よりも大幅に向上していて、まさに一流のスポーツカー並の数値を持っている。なおリアブレーキも RS はソリッドディスクだが RZ ではベンチレートタイプが使用されている。

また RZ ではトランスミッションが全て6MT であり、AT の設定が無いのも特徴で、正に走り屋向けと言う事だ。ただし、この手のクルマも世界の主流は DCT に移行しているが、この分野では日本は圧倒的に遅れているのが辛いところだ。

さて今回の写真はトップモデルの RZ "High performance" であり、価格は 456万円という、フォルクスワーゲン ゴルフ GTI の 424万円よりも高い価格設定となっている!

なお、比較としてはヤリス 1.5 Zを使用する。

今回の比較車がZという 1.5としては最上級グレードで、更にオプションホイールまで装着しているから、それほど大きく違うようにも見えないが、よく見れば RS はより本格的な事が判る。全長が 55㎜ 長く、全幅は110㎜広く、全高は逆に 60㎜ 低いということは、より広く低いという当然の結果となっている。

リアはそれ程大きな違いは無いように見えるが、そもそも GR は3ドアという大きな違いがある。

今回のイントロに続き、次回からは本格的に各部を眺める事にする。

つづく


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