B_Otaku のクルマ日記


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2020/8/19 (Wed) 川崎重工多用途四輪車  

川崎重工業といえば三菱重工業、IHIとともに日本の大手重工3社の一社であり、輸送機器としては二輪車、鉄道車両、航空機、船舶などを製造しているが、何故か普通自動車というのは覚えが無い。

ところが、2018年6月に実用性とレジャー性を兼ね備えたミドルサイズの多用途四輪車である「MULE PRO-MX」を発売している。

エンジンは水冷4ストローク単気筒SOHC 4バルブ 695cm345ps/6.000rpm 58N-m/5,000rpm と、言ってみれば二輪車的だ。トランスミッションは CVT でこれを遠心クラッチと組み合わせるという事でやはり二輪 (スクーター) 感覚となっている。

車体サイスは全長 2,795 X 全幅 1,525mm ホイールベース 2,005mm で、全幅 1,480mm 以下の軽自動車規格を僅か(45mm)に上回っている。排気量も軽自動車の上限を 35cm3 超えているなど、これは意識的なのか、理由があるのか?

実はこのクルマ、日本では車として登録が出来ない。そのために「MULE PRO-MX」は公道および一般交通の用に供する場所では一切走行出来ないし、ナンバープレートを取得することも出来ない。という事は軽規格に拘る必要もないのだった。

この車両は現在国内では販売されていないようで、主に米国、欧州、カナダで販売されている

ところがこのクルマ、既に自衛隊に納入が決まっている。というのは、自衛隊でも運用を始めたオスプレイはキャビンのサイズが最大幅で 1.72m しかなく、左右に 100mmずつの隙間を作ると全幅1.52mが限界となる。そこでこれにドンピシャなのが MULE PRO-MX であり、これを自衛隊仕様としたものが「汎用軽機動車」という名称で6両が約7,740万円で調達される。

MULE PRO-MXの民間用は米国で約12,000ドルというから、自衛隊用の一台当たり1,290万円というのは随分高いようにも思えるが、6両しか作らない車両のために2列シート4人乗りとした事で、イニシャルコストを全て6台の価格に載せることから、こうなってしまうのだろう。

この際折角だから自衛隊向けをベースに民間用でも発売して普通車登録できるようにすれば、軍事オタクが喜んで買うかもしれない。何しろ以前は自衛隊用の1/2トントラックそのものの三菱ジープJシリーズが購入できたが、1996年からはパジェロベースとなり、同型車は民間用として販売されてないから、この汎用軽機動車が発売されれば一定の数量の需要はあるだろう。

 






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2020/8/15 (Sat) ヒュンダイがスポーツカーを開発?  

世界第4位の自動車メーカーにだ、と韓国人がホルホルしているヒュンダイモーターだが、所詮は成り上がりの新興メーカーであり、本格的なスポーツカーをラインナップに持っていない。

まあスポーツタイプといえば、BMWの M をパクってヒュンダイ N というシリーズがあり、現在ヴェロスター N と i30 N の2車種があり、どちらも小型ハッチバック車に高出力エンジンを搭載して、足回りなどを強化したもので、まあ大したモノではない。

ではそれらはどんな代物かというと‥‥。

先ずはヴェロスター N から。ヴェロスターは2011年に発売されたサブコンパクトカーで2018年に現行の2代目に FMC されている。N はこのボディに2.0L 直噴ターボで 275ps/6,000rpm 353N-m/1,450〜4,700 rpmというボディにそぐわないエンジンを強引に載せてもので、"数字の上”では十分だ。

i30 は小型ハッチバック車で現行型は2016年に FMC された3代目で、これをベースとした高性能モデルが i30N だ。エンジンは2.0L ターボでスペックはヴェロスター N と全く同じで、要するに同じエンジンという事だ。

エンジンが同じでボディはヴェロスターより大きいから、性能的には多少マイルドという事か。確かに見た目もヴェロスターN よりは大人しい。

そこで世界第4位としては、やはり本格的なスポーツカーが必要ニダ、という事で2018年3月にハイパフォーマンスモデルとモータースポーツ活動を強化するための新部門である「ハイパフォーマンス・ビークル・アンド・モータースポーツ・ディビジョン」を設立したのだった。

そして部門責任者に米国で BMW M の責任者を務めた人物を引き抜いてきた。それ以前にも元 BMW M 研究所長や元 BMW M ブランド総括デザイナを雇っていて、まあ本家 M のパクりでもやるのだろうか?

しかしここで疑問となるのは本格的なスポーツカーといえば、ポルシェ911やボクスター/ケイマン。メルセデスならば AMG GT とは言わないまでも SL クラスであり、その点 BMW は最近ようやく Z4 を FMC したが、M はその意味ではスポーツカーでは無いから、この人脈を引き抜いても本格的なスポーツカーを作れるとは限らない。

まあ、ヒュンダイの考える事だから、どうせお笑いスポーツカーでも出して世界中を楽しませてくれるのだろうが‥‥?

 


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