B_Otaku のクルマ日記


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2018/8/23 (Thu)  Volvo XC40 とライバル達<3>

次に4車のエンジンルームを比べてみると、共通点としては4車共横置きエンジンで、4WDとはいえベースはFWDとなっている事だ。エンジン形式はXC-3を除く3車がターボ過給によるダウンサイジングエンジンで、CX-3は自然吸気を採用している。写真のクルマの排気量は欧州勢の2車は2.0L で C-HR はターボとはいえ 1.2L 116ps と他社に比べて非力ではある。CX-3 は自然吸気で2.0L だから当然欧州2車よりもアンダーパワーとなる。

なお X1にはベースモデルとして 3気筒 1.5L ターボの sDrive 18i があるが、これでも140psという充分なパワーを発揮している。ハッキリ言って日本勢のターボは出遅れであり、欧州勢には大きな差を付けられてしまった。

ところで、エンジンルーム内を見るためにボンネットフードを開ける場合に、これを保持する方法は欧州2車ではダンパーにより開けた状態を維持出来る‥‥しかし

国産2車は相変わらず細いロッドを手動で取り出して固定用の穴に差し込むという方法で、これでは世間のオバちゃん達にとても無理そうだ。えっ、オバちゃんはボンネット開けねぇだろう、って。まあ、確かに。

ホイールについては後からの取り換えが簡単だしラインオプションも多いが、今回の4車は何れも大径でスポークも細くて中がマル見えのタイプを使用している。まあホイールの中がマル見えになるとショボいブレーキを使うとバレてしまうという問題もあり、これを喜ぶのはブレーキ屋くらいなものだろう。

そのブレーキは何れも鋳物のシングルピストンであり、フロントがベンチレーテッドディスク、リアがソリッドディクスと同じ形式を使用している。要するに必要十分ではあるが、特別ブレーキに金を掛けたという事は無い。

次回からはインテリアの比較を行う事にする。

つづく






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2018/8/21 (Tue)  Volvo XC40 とライバル達<2>

今回はフロントおよびリアビューの比較を行う。フロントビューでの最大のアイデンティティは当然ながらラジエターグリルであり、その点では戦前からの歴史を持つ輸入車2車は強いものがある。対する日本勢はこのような伝統のグリルと言うのは無いし、トヨタに於いては車種が多いという事もあるが、トヨタの統一したグリルというものが無い。それで C-HR のグリルはというと最近のトヨタの中級以下のモデルで使用されているキーンルックというものだ。マツダのグリルは伝統は無いモノの最近徐々に認知されつつある5ポイントグリルで、今後これを続ければ徐々にアイデンティティを確立していくだろう。

リアビューでは各社各様で、意外にもそれぞれの個性がある事に気が付く。その中でもルーフにまで伸びるボルボのリアコンビネーションランプは充分なアイデンティティで、BMW も強いて言えば BMW サルーンと共通のL型のランプ形状を引き継いでいる。C-HR はコンビランプもさることながら上部を極端に絞ったスタイルが特徴的だ。CX-3 は C-HR 程ではないが輸入2車よりは上部を絞っている。

サイドビューで特徴的なのは XC40 の圧倒的な塊感であり、試乗記で XC60 と比較したときには安モノ感が目に付いたが、今回の比較では特に国産2車に対して迫力で勝っている。その最大の理由は全高の違いで XC40 の 1,660㎜ というサイズは C-HR の1,565㎜、XC-3 の1,550㎜ との100㎜ 近い差が効いている。なお X1 については全高 1,610㎜ という上手いところを突いていて、見た目が自然でしかも SUV らしいゴッツさもある。

リアラゲージスペースについては全長が 100 ~ 180 ㎜ 長い輸入2車が当然ながら奥行きでは勝っていて、また幅についても全幅の大きい輸入車が勝っている、と言いたいところだが、国産車はショボいサスで張り出しが少ない事が逆に幅方向のスペースが多いという皮肉な結果になっている。取り分け CX-3 はリアがトーションビームである事が効いている。

輸入2車のリアゲートは電動式のオートクローザーが装備されている。動作に関しては XC40 の方が品が良くて、スーっと閉まる。

つづく


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