B_Otaku のクルマ日記


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2018/8/10 (Fri)  Volvo XC40 T5 <3>

今回からはインテリア編として、例によってドアを開けたところから室内を覗き見ると、 R-Design 独特のツートーンの室内が目に付くが、第一印象では前回試乗した XC60 T5 AWD Inscription (679万円) のハッとするようなモダーンでセンスが良く、そして質感も高いものからすると、何だか拍子抜けするような、まあハッキリ言ってイマイチだ。今回の試乗車である XC40 T5 AWD R-Design の価格は539万円であり、ほぼ同じエンジンを搭載していた XC60 よりも 140万円も安く、更にもしもXC60と同じ Inscription というグレードならば XC40 T4 AWD Inscription となって価格は499万円だから、180万円も安くなる訳で、要するに XC40 と XC60 では "格" がマルで違うのだった。この違いは例えばBMW の X1 と X3 の違いよりも遥かに大きく、まあボルボの政策なのだろう。

シート表皮はサイドがナッパレザーというが一見人工皮革に見えるし、センターの Nubuck というバックスキン風人工皮革はコットンスエードの様な触り心地で質感ではアルカンターラには及ばないし、これまたイマイチだ。

シートの調整はシートベース側面にあるシートの形をした調整スイッチという最近のクルマではお馴染みのモノを使用している。

ドアのインナートリムは弾性樹脂を使っているとはいえレザー仕上げ等は無くて、これまた XC60 よりもワンランク落ちがハッキリ判る。

試乗車にはオプションのハンマーカードン製のオーディオが付いていた。ドアノブの下にはシートのポジションメモリースイッチがある。そして R-Design 専用という黒字にシルバーの細かい模様の入ったトリムも決してセンスは良く無いし、兎に角インテリアのセンスの悪さは XC60 と同じメーカーとは思えない程だ。

ダッシュボードは基本的には XC60 の基本デザインを踏襲してはいるが、これもまた何故かイマイチ高級感に乏しい。

センタークラスターの配置などは XC60 と同じだが、これも両サイドのエアアウトレットがチャチい。ディスプレイ下のスイッチ類も一見 XC60 と同じにも見えるが、やはり違う。

オーバーヘッドコンソールについては XC60 と共通化されているようだが、普段は見ない場所だからそれに気付かない‥‥残念! センターコンソール後端にはお約束のリア用エアアウトレットが付いている。

そのエアアウトレットは妙なデザインで、一見すると何だか判らない。

何やら低評価になってしまったが、これは XC60 と比較した事も大きい。

残る操作系は次回にて‥‥。

つづく






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2018/8/9 (Thu)  Volvo XC40 T5 <2>

最初にフロントビューを見ると、お馴染みのグリルでボルボと直ぐに判る。やはりこういうアイデンティティを持っているのは強い。これに比べるとレクサスの弱さを感じるところだが、まあ歴史が違うのだから仕方が無いが‥‥。

なお写真の R-Design のグリルはそれ以下のグレードとは差別化されていて、内部のメッシュが異なっている。

サイドの全長 4,425㎜ 全高 1,660㎜ ホイールベース 2,700㎜ という寸法は、サルーンテイストが多い最近の SUV としては全長の割に高さが高い。写真のクルマは R-Design というスポーツグレードのために白黒のツートーンで独特の雰囲気を醸し出しているが、これは好みの分かれるところだ。

本来はC セグメントなのだが、全幅はこのクラスとしてはダントツに広い 1,875㎜ もあり、これはメルセデスベンツ GLA 250 よりも70㎜ も広い。なお、リアコンビネーションランプはボルボ独特のDピラー上をルーフ近くまで伸ばしたものだ。

排気管は細長い長方形で左右2本出しとなっているが、これは R-Design 以上の装備となる。

リアラゲージルームは結構広くて、一見すると上位モデルの XC60 に近いくらいだ。

リアゲートにはシッカリと電動式のクローザーが付いていて、これは音も静かで閉まる寸前に停止してユックリとロックされる点では BMW に勝っていて、昔のメルセデスのようだ。

ヘッドライトは当然 LED タイプで、最近流行の LED デイタイムランニングライトが組み込まれている。リアのリフレクターは逆L字型に輝く独特のデザインとなっている。

V40 T5 のエンジンは B420 横置き4気筒 2.0L ターボ 225ps/5,500rpm, 350N-m/1,800-4,800rpm で、これは V60 T5 の B420 に比べてパワーは 254 → 225ps と多少控えめになっているが、トルクは変わらない。

写真のクルマは R-Design ということで 235/50R19 というスポーティーなタイヤサイズだが、T4 Momentum では 235/55R18、T4 ベースグレードでは 235/60R17 となる。

ブレーキキャリパーは XC60 とは異なるようで、特にリアは後付けで斜め上方という珍しい取り付け位置となっている。何れのキャリパーも 19インチホイールに対してスカスカなのは、ベースグレードの17インチと共有しているため‥‥と推測する。

次回からはインテリア編に進む事にする。

つづく




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2018/8/8 (Wed)  Volvo XC40 T5

今回は最近進歩の著しいボルボの最新モデルである XC40 を取り上げてみる。

XC40は言ってみればC セグメント SUV という事で、車名からみての通りで前回試乗した XC60 の弟分というところだ。
⇒  Volvo XC60 T5 試乗記 (2018年2月)

今回の車両が上級モデルのXC40 T5 R-Design であるのは、実は現在ではT4は未だ輸入されていないのが理由で、下の一覧表でも T4 には型式が未だ無い事から認証も受けていないのだろう。その一覧表のライバルとしては BMW では X1 は当然としても、さてグレードはというと XC40 T5 R-Design 相当の性能となると xDrive 25i M Sport となるので、価格はボルボよりも 90万円も高くなってしまった。メルセデスの場合は意外にもボルボと価格が近いが、GLA250 が最上位な事から性能的には多少劣っており、これはいわば X1 xDrive 20i をターゲットにしているのだろう。

それでは XC40 のエクステリアはというと‥‥

XC40 のスタイルは良く言えば SUV らしい塊感を感じるが、決してスマートとは言えないし、北欧テイストも感じられない。サイズ的には兄貴分の XC60 (全長4,690 x 全幅1,900 x 全高1,660㎜、ホイールベース2,865㎜) と比べても全長が-265㎜、全幅25㎜ 、ホイールベース-165㎜と、それ程変わらないが、多少の違いとはいえ長さと幅が小さいのに全高は全く同じ1,660㎜ だから妙に背が高く見える。

リアから見てもやはり XC60 とは雰囲気が異なっている。

と言う事で何時ものように次回からは本格的に内外装を見てゆく事にする。

なおこの XC40 には既に試乗も済ませている。昨日は台風の影響もあり猛暑の隙間というところで気温も低く、しかも一時的に雨の止んだピンポイントのタイミングを狙っての退院後初の試乗となった。

つづく




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2018/8/6 (Mon)  かなり回復中

小脳出血で緊急入院してから3カ月が経過し、本日は外来での診察日。CT の結果では殆ど患部が判らないくらいに回復していた。実際に普段の歩行や動作では特に不自由の無い状態で、クルマの運転も支障は無い。

とはいえ、この猛暑で気温が36℃くらいになると流石に以前に比べて多少ふらつきを感じる事もある。

ということで、念のために猛暑が終わる迄は一応大事をとって、最高気温が30℃を切った頃から試乗を再開しようと思っている。今考えているのは XC60 の結果が非常に良かったボルボの XC40 と、国産車を代表するセダンであるクラウンがどのくらい欧州車に近付いたかの確認をしたいと思っている。

それまで、もうしばらくお待ち願おう。

考えてみれば入院時には試乗何て一生出来ないかと思ったくらいだから、まあそれからすれば上々の回復と考えている。

 



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