B_Otaku のクルマ日記



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2017/10/10(Tue)  街頭宣伝車

衆議院選挙も本日公示ということで、今回は政党の使っている街頭宣伝車、通称街宣車についてまとめてみる。

候補者が使ういわゆる選挙カーは多くがハイエースやキャラバンなどの1ボックス車に看板や拡声器などを後付けしているが、今回取り上げるのは政党などが所有しているもっと大きなクルマで、複数の候補者や応援者が高い位置から演説できるようにルーフの上には演台がついていたり、後部にはデッキも付いているのが一般的だ。

ベースとなる車両はマイクロバスで、要するに幼稚園や病院の送迎車や火葬場まで親族が移動したり会社の送迎バス、果ては警察の護送車など用途は広い。マイクロバスについては 2017年5月1日の日記で幼稚園バスを主に解説しているが、この時は森友学園の幼稚園絡みのため特別編となっている。
⇒ 2017/5/1 (Mon) の日記 (幼稚園バス)  特別編 閲覧注意!

下の写真は自民党が使用しているもので、車種は右下が日産シビリアン、左下は恐らく三菱ローザだと思う。そう言えば籠池氏の塚本幼稚園もシビリアンと共にローザを使っていたのを思い出した。世間では最もメジャーなトヨタ コースターでは無く、三菱車を使うところが流石!

このタイプの宣伝車は勿論自民党のみならず各政党が所有 (リースも含めて) している。左下の写真は共産党で、これは自民党と殆ど同じタイプだ。そして写真右下は同じく共産党の宣伝車だが、これはベースの車両がマイクロバスでは無くて小型トラックを使用している。価格的にはベース車両が安い事と、トラックだからシャシーの上に別モノのボディーを載せるだけということで、結構安くつくだろう。

付け加えると、こういう宣伝車は政党以外では労働組合も持っているようだ。そしてこの手のクルマを運転するための免許はと言えば、これは想像だが恐らく乗車定員を10名にして中型8t限定 (旧普通) 免許で運転できるように登録してある筈だ。

冒頭で述べたように、このような政党が所持する宣伝車に対して、候補者個人が使うのは国政選挙ではハイエースなどのフルサイズワンボックス車だが、市会議員を始めとする地方選挙ではもう少し小さいミニバンとか軽自動車の選挙カー何ていうのもあるようだ。反対に最近ボチボチ見かけるのが小型トラックベースの選挙専用のガラス張りのボディーを載せたタイプで、これは少し前の都知事選挙で小池都知事が使用していたものだ。

そしてこれと同じクルマが他の選挙でも結構使われているのが判明した。恐らく何処かの袈装メーカーがある程度の数を作っているのだろう。しかしこれ、普段は何に使うのだろうか??

読者を含めた我々クルマキチガイからすれば、選挙だってクルマ主体で見てみると結構違うモノが見えてくる事も‥‥いや、無さそうだ。







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2017/10/8(Sun)  ラスベガスの銃乱射事件

このところ日本のマスコミの話題は衆議院選挙、取り分け小池ゆり子東京都知事の希望の党と民進党の去就で大騒ぎだが、そん中で選挙に勝るとも劣らない扱いを受けているのが米国ラスベガスで起こった銃乱射事件だ。

10月1日、ラスべガスのホテルの32階から近くのコンサート会場の群衆にめがけて大量の銃弾が浴びせられ、少なくとも58人が亡くなり500人以上が負傷したというものだ。犯人が使用したのは一説によると米軍用 M16 ライフルの民間用である AR-15 であるとう情報が多い。

ここで簡単に説明しておくと、M16 は米軍の正式小銃 (米国ではアサルトライフルと呼ばれている) であり、歩兵が一人1丁持っている一番基本的な武器だ。弾丸は 5.56㎜ という小径のものを使用しているが、これを極めて高速で発射することで少ない衝撃と高い命中精度 (ただし自動小銃としは) を威力を落とさずに達成している。ボディーはアルミ合金やプラスチックを大幅に使用して軽量化を図っている。

ところで日本ではM16 が凄い制度で長距離の狙撃も出来ると思っているマニアも多いようだが、これは例の有名なスナイパーを主人公とした劇画であるゴルゴ○○の影響が大きいようだ。しかし M16 の高精度というのは "戦地で弾をぶん撒く自動小銃としては” というものであり、長距離の精密な狙撃にはとても使える精度では無く、まあ劇画の世界ということだ。

この M16 のセレクターレバーは SAFE(安全)、SEMI(半自動、セミオート、単発)、AUTO(自動、フルオート、連発)を切り替える事が出来る。これは M16 のみならず、現代の軍用小銃では一般的なもので、我が国の自衛隊の使用している小銃も (安全)、(単発)、(連発)と表示されているそうで、当たれに引っ掛けるなんて自衛隊の幹部にもセンスの良い人材がいるようだ。なお AUTO の代わりに BURST(3点射)となっているものもあるが、実は連発というのは上手くコントロースするのが難しく練度の低い兵士では弾の無駄使いにもなるため、だれでも確実に3連射できる BURST が採用されつつある。

そしてM16 にはバリエーションとして空挺部隊などが使用するために全長を短くした M4 カービンというものがある。これは短銃身と伸縮式の銃床が特徴となっている。

さてそれでは民間用はといえば、 M16 ならば軍用から連発機構を取り去った AR-15 というものがあり、一見すると M16 と殆ど変わらない。それで今回の事件で犯人が居たホテルの一室にあった銃の写真というのがネットに出回っている。真実かどうかは判らないが、これを見ると M4A1 カービンに酷似しているから、連射を省いた民間用だろう。実はこの写真に付いている装置が、半自動の単発ライフルを全自動小銃のような高速連射を可能にする装置「バンプストック」だという。これは発射時の反動を利用して肩から銃を弾ませて引き金を再び指にぶつけることで連射を行うという装置のようだ。米国ではネット通信でも簡単に手に入るようで、価格は50~500ドルくらいと結構安いモノで、銃自体を改造する訳では無いので、法律的には問題無いらしい。

実はライフルのフルオート (連発) というのは、銃がブレまくる事で命中精度は滅茶苦茶悪いのだが、今回のように屋外でしかも広い範囲に多くの人が集まっているような状況ではブレる事が逆に弾をぶん撒き、これがより被害者を増やした原因だろう。死傷者が数百人を軽く超えた理由がこんなところにあり、今までフルオートなんて実際には使いモノにならないと思っていた面もあったが、その盲点を突かれた事になる。

何やら、今日はマジな解説をしてしまった。





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2017/10/6(Fri)  Toyota GR HV Sports Concept (2017)

TOYOTA は 2017東京モーターショーで GR HV SPORTS というコンセプトカーのワールドプレミアを予定している。

これは環境に優しいエコカーでスポーツカーとしての楽しさを満喫できる提案という事だ。

エクステリアは WEC (FIA World Endurance Championship, FIA世界耐久選手権) に出場している TOYOTA GAZOO Racing's TS050 Hybrid レーシングカーを髣髴させるデザインという。

それでは TS050 Hybrid って何かと言えば、ルマンに出場して毎回惜しくも優勝を逃している例のクルマ‥‥である。

えっ、全然似てねぇじゃん、だって?

いえいえ、トヨタによると LED ヘッドランプとアルミホイール、そしてリアディフェーザーが TS050 Hybrid と類似している‥‥とか。

そしてもう一つ、ルーフはいわゆるタルガトップで、これはトヨタスポーツカーの歴史に残る トヨタスポーツ 800 (ヨタハチ) を髣髴させるということで、まあ確かにそうかもしれない。ところでオリジナルの英文説明では "the Toyota Sports 800 (a.k.a. Yotahachi)" と記されているのを見ると、欧米でも "Yotahachi” で通用するんだ!

そしてインテリアを見ると、センタークラスターには押しボタン式の AT セレクターを配置しているが、マニュアルモードでは3ペダルMTのようなHパターンのシフトレバーを使用する。ただしあくまでも AT のマニュアルモードというから、クラッチは無いのだろう。何やら頭が混乱しそうだが‥‥。

このクルマの性能やサイズなど諸元については現段階では一切明らかにされていないが、写真を見る限りではコンセプトカーとはいえ結構市販モデルに近いような気もする。

さぁーて、今度のモーターショーの目玉と成りえるか?

なお何時ものように、詳細が知りたい読者は下記を参照願いたい。
⇒ https://www.netcarshow.com/toyota/2017-gr_hv_sports_concept/


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