B_Otaku のクルマ写真館
 Toyota Corolla Fielder


最近ネット上で "新型カローラ" の広告を度々目にするが、はて、カローラが FMC したという話は聞かないし、MC も既に実施している筈だが‥‥と思って調べてみたらば、昨年10月に2回目の MC を実施していた。そこで一体何が変わったのかを調べてみようと思うが、その前に現行カローラフィールダーの主要モデルを比較してみる。現行カローラはセダンタイプのアクシオとワゴンタイプのフィールダーに分かれていて、今回はフィールダーのみを取り上げる。まあ今や業務用か余程の年寄り専用とも言えるアクシオに興味のある読者はいないだろう。

なお1回目の MC (2015年4月) の内容は以下の日記で写真を紹介している。
⇒ Corolla の MC (2015/9/28)

現行フィールダーはベーシックな 1.5L、ハイブリッド、1.8L の3種類となるが、ではライバルとして他の国産Cセグメントワゴンはというと、先ずは日産ではウィングロードがあるが、ご存じのように人気の先代モデルから FMC の大失敗というオウンゴールで今や忘れられた存在となっていて、既に 13年も経過したのに未だ FMC を実施していないから、まあこれはフィールダーのライバルには成りえない。ホンダはというと、一見ワゴン風に見えても実は3列シートのミニバンだったりと、Cセグステーションワゴンというのは見当たらない。それではマツダはといえば、マツダのCセグメント車はアクセラだがこのクルマにはワゴンは無くて、強いて言えば5ドアハッチバックのアクセラ スポーツがそれに近い。

となると今やトヨタ系となったがスバルではインプレッサがそれに近いが、これもワゴンと言うよりも5ドアハッチバックだが、それでも雰囲気はアクセラスポーツよりはワゴンに近いと言う事で、2.0i アイサイトを比較相手としてみた。それにしてもCセグメントで真っ当な国産ステーションワゴンというとフィールダーしか無いというのも寂しいものだが‥‥。

さてそのインプレッサだが、フィールダーでは 1.8 Sがライバルとなり、エンジンは 2.0Lという事もありパワー、トルク共に 1.8Lのフィールダーに勝るが、車両重量が 170㎏ も重く結果的にパワーウェイトレシオでは負けている。

以上2018年1月28日掲載分


ここからは2回目の MC を実施したカローラフィールダーの各部を見る事にするが、車種は HYBRID G "WxB" 2WD というスペシャルグレードで価格は 253.7万円だから HYBRID のベースグレード (222.9万円) よりも約 30万円高い。

ボディーカラーがブラックマイカでホイールもブラックということで真っ黒けのために一見したイメージは精悍だ‥‥と言いたいが、そうでも無く、ただ黒いだけで歩行者からは視認し辛いという感じだ。"WxB" の塗装色は他にホワイトパール、レッドマイカ、そしてブラッキッシュアゲハガラスフレークという要はダークブルーの全4色だが、無難なのはホワイトかダークブルーだろう。それにしてもカラーバリエーションから見るとお洒落な若者をターゲットにしているのだろうか?

フロントグリルは最近のトヨタのトレンドでメーカーは「中央のエンブレムを中心として、V字に大きく広がる立体的なデザインに、精悍なヘッドライトを組み合わせたスタイリッシュなデザイン」という "キーンルック" だから前期型のカローラ丸出しのデザインからすればカローラっぽく無く、要するに少しは安っぽさが緩和されている。

リアはリアコンビネーションランプが BMW 風となっている事で、前期型のライトバン丸出しの安っぽさ全開イメージを払拭している。しかしライトを大きくするだけで、これ程までに雰囲気が変わるんだ。

積載性重視の実用ワゴンらしく全高が高いから言い換えれば決してスタイリッシュでは無い。なおタイヤがボディーに対して相対的に小さく感じるが "WxB" は185/65R16 と決して小さくは無いのだが‥‥?

実用性重視のイマイチなスタイルのメリットとしてはラゲージルームの広さで、Cセグメントとは思えない程のスペースがある。

そしてワゴンの定番であるリアシートのバックレストを前倒することで床面はほぼフラットとなり、”ライトバン" としての威力を発揮する。

以上2018年1月29日掲載分


リアのエンブレムは左に "COROLLA FIELDER" 、右には "WxB" とハイブリッドのエンブレムが付いている。

ボンネットフードの内側には一応防音と断熱の為のインシュレーターが貼ってある。そして開けたフードの固定は手でロッドを差し込むタイプだ。まあこのクラスにダンパーを要求するのは酷でもあるし、大体カローラオーナーでボンネット開けるって、殆ど無いだろう。

ハイブリッドのエンジンルーム内は最近では珍しくオレンジの高圧ケーブルが見える。ヤッパリこのクルマは発売以来6年経過しているだけあって、基本設計はチト古い。

18S と 15G を比べるとやはり排気量の差で 1.8L エンジンは結構目一杯に詰まっている。ここは1.6L ターボかなんかを載せたいところだ。なお後期モデルでは1.5L の場合 5MT が 1NZ-FE で CVT では 2NR-FKE とエンジン型式が異なっている。それにしてもエンジンの統一が出来ないにも関わらず 5MT を継続しているのは何故だろうか? エンジン性能からしてマニア向けとも思えないし‥‥もしかして教習車? と思って調べてみたらば、あった、あった、カローラの教習車。ただしフィールダーって言う事は無いと思うが殆ど同じアクシオに 5MT を用意する必要があるので、そのままフィールダーにもラインナップして昔のライトバン的な実用用途に使われているのだろう。

写真のタイヤは WxB に標準の 185/55R16 だがオプションのブラック塗装ホイールが付いている。なおハイブリッドのその他グレードでは 185/65R15 というカローラらしい (ショボい) タイヤが標準で、ホイールは勿論 "鉄っちん" にホイールキャップとなり、カタログでは樹脂フルキャップと書かれているが、フルじゃないキャップってあるのだろうか?

ブレーキはフロントに極普通の片押しシングルキャリパーと、リアは‥‥流石カローラだけあってドラムブレーキが使用されている。これは一番スポーティーな 18S でも同じで、現行カローラーに4輪ディスクの設定は無い (たぶん) 。

以上2018年1月30日掲載分


今回のクルマは "WxB"(ダブルバイビー)という特別仕様車の為に室内の第一印象はアイボリーのシートが一際目を引く。

その "WxB"の大きな特徴であるシート表皮は合成皮革で写真のクルマはホワイト (アイボリー) だが、他にブラックも選択でき、要するに White と Black で WxB という事らしい。この合成皮革の実際の質感は薄く柔らかく、と言う事はセミアニリンみたいかといえば‥‥う~ん、まあどちらかと言えばビニールっぽい 。

シートの調整は手動式だしスカッフプレートにロゴの類は無いし、この辺は実用一点張りとなっている。

ドアのインナーパネルもプラスチック丸出しなのはまあ想定通りだが、一応白いトリムが何となく華を添えてはいる。

更にドアノブにはクロームメッキが施されているし、パワーウィンドウスイッチのパネルはピアノブラックとするなど、何たって特別仕様だから多少は頑張っている。

ダッシュボードも勿論カローラだから大したものじゃあないが、それでも WxB という事で白い幅広のトリムとセンタークラスタ-のピアノブラックのパネルなどで高級感を出しているのはドアトリムと同様だ。

しかしオーディオレスで 2DIN のブランクパネルが標準とかチャチなエアコンパネル等、ここはやはりカローラ丸出しだ。

以上2018年1月31日掲載分



今回のクルマは "WxB"(ダブルバイビー)という特別仕様車の為に室内の第一印象はアイボリーのシートが一際目を引く。

コンソールは AT セレクター周辺のみピアノブラックのプレートがあるが、それ以外はプラスチッキーな質感となる。その AT セレクターはジグザグゲートのオーソドックスなタイプだが、マニュアルモードが無く‥‥あれっ、写真のクルマって確かハイブリッドだった筈で、それなのにゲート式っていう事はトヨタのハイブリッドとしてはアクア等と同じで一番安いタイプということだ。

なおパーキングブレーキはオーソドックスな (というか時代遅れな) レバー式で、これもカローラらしい。

ヘッドアップコンソールは、というかそういうのは無く、単にルーフにルームライトが付いているだけ。そしてコンソール後端には定番のリア用エアアウトレットがある‥‥わけが無い。

それでもステアリングホイールは白いステッチの本革 (たぶん) 巻きが付いているのはスペシャルモデルだからだろうか。

エンジンのスタートボタン、もとい、ハイブリッドのパワースイッチはセンタークラスタ-の右に次いでメジャーなダッシュボード右端にある。

ペダルはまあ、カローラらしいショボいヤツでアクセルペダルも吊り下げ式となっている。

と言う事で、さて2度目の MC とはいえカローラはカローラだったような。そして写真のモデルの価格が 253.7万円と考えると、それだけ出せばもっと良いのがあるんじゃねぇ、なんてことになる。まあクルマは走って何ぼだが、その走りという面では初期型が発売された直後に 1.5 と 1.8 に試乗したが、1.8L の動力性能は予想外に良かった。しかしそれは6年程前の時点であり、今では他車も随分と良くなっているから、今現在では大した事は無いんじゃないか? とも思ったので、ここで現行の 1.8L にチョイ乗りしてみた。詳細は下記の簡易試乗記にて。

以上2018年2月1日掲載分

⇒ TOYOTA Corolla Fielder 1.8 S (後期) 簡易試乗記 (2018/1)