ニッサン ティアナ 250XL |
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ティアナが2代目へとFMCした。新型の外観はといえば、先ずフロントは最近のニッサン車に共通のもので、フーガ、スカイライン、シルフィーと同じイメージとなっているから、誰が見てもニッサン車と判る。サイドウィンドウは6ライトで、これは先代ティアナから受け継がれている。寸法的には結構大柄で、対米輸出を主とするライバルのカムリやアテンザと同等だから、日本国内ではチョッと大きめでもある。新型ティアナの第一印象は結構高級そうに見えることで、フーガよりも背が低い(―35mm)分だけスタイルも良い。 |
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ステアリングはかなり軽い、といってもマーチ程ではないから、ある面このクラスとしては普通なのかもしれないが、路面状況などは全く伝わってこない。レスポン自体はそれ程悪くないが、楽しさは全く
無いから同じニッサンで価格的に近いFRのスカイラインとは乗り味が全く異なる。そして、旋回性能自体は北米向けFFサルーン(マキシマ)をベースとしている割には悪くないが、
これも決して面白くはないし、当然ながらワインディング路を攻めようとは思わない。その割りには、乗り心地は意外に硬く、路面の凹凸は結構拾う。
寸法・重量・乗車定員
全長(m)
全幅(m)
全高(m) ホイールベース(m)
最小回転半径(m)
車両重量(kg)
乗車定員(名) エンジン・トランスミッション
エンジン型式
エンジン種類
総排気量(cm3)
最高出力(ps/rpm)
最大トルク(kg・m/rpm) トランスミッション
駆動方式 サスペンション・タイヤ サスペンション方式 タイヤ寸法
価格
車両価格 備考
表を良く見ると、同じ日産のV6 2.5ℓでもスカイラインのVQ25HRとティアナのVQ25DEでは最高出力、最大トルク共に大きな差が有る。
実はティアナは日本向けというより、もしろアジア各国向けとして重要な位置にある。その証拠に今回の新型ティアナも日本に先駆けて4月に中国で発表されている。そして、先代ティアナは韓国のルノーサムスンによりSM-7という名称でノックダウンされてい
て、韓国では人気の高級車らしい。ライバルはヒュンダイ ジェネシスス※注1と
いうことだ。このSM-7の主要コンポーネントはティアナと同じものがニッサンから供給されている。最近は韓国の自動車産業の脅威を訴える記事などを目にするが、主要な部品を日本からの供給に頼っている限りは、日本を追い越す事は不可能だし、コスト的にも太刀打ちできないのは明らかだ。勿論、油断は禁物だが、不必要に神経質になることは無いと思うのだが・・・・。
※注1 ヒュンダイ ジェネシス
ティアナの価格はスカイラインと完全に被っている。このHPを見にくるようなクルマ好きからすれば、何でスカイラインがあるのに、わざわざFFでパワーも低いティアナを買うんだろう?と、疑問になるだろうが、世の中には色々な趣味の人たちがいるから、ちゃあんと、それなりの市場があるのだろう。前述したスチールホイールの廉価版モデルだって、スカイラインには設定がな
いのは、ユーザー層の違いを物語る証拠でもある。
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