国産ではフェアレディZが新型にFMCされたが未だオープンは発売されていないから、現在新車で買える2シーターのオープンはダイハツコペンと
ホンダS2000(これも何時まで発売が継続されるか微妙だが)、そしてレクサスSCくらいではないか。
SCはV8エンジンを積んだ高級パーソナルカーで、言ってみればプアーマンズSLというところで、スポーティなロードスターではない
し、一応+2(殆ど実用にならない程狭い)の4人乗りだ。これが輸入車となれば
流石に結構充実していて、下の表のBMW Z4とボクスター以外にも同クラスのメルセデスSLKがあるし、アウディならばTTロードスター、そしてアルファロメオスパイダーなど豊富に揃っている。
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DAIHATSU |
MAZDA |
HONDA |
BMW |
PORSCHE |
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COPEN |
ROADSTAR
2.0 RS RHT |
S2000
2.2 |
Z4
sDRIVE 23i |
BOXSTAR |
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寸法・重量・乗車定員 |
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全長(m) |
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3.395 |
4.020 |
4.135 |
4.250 |
4.340 |
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全幅(m) |
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1.475 |
1.720 |
1.750 |
1.790 |
1.800 |
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全高(m) |
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1.245 |
1.255 |
1.285 |
1.290 |
1.290 |
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ホイールベース(m) |
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2.230 |
2.330 |
2.400 |
2.495 |
2.415 |
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最小回転半径(m) |
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4.6 |
4.7 |
5.4 |
5.4 |
5.2 |
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車両重量(kg) |
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830 |
1,150 |
1,250 |
1,500 |
1,370 |
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乗車定員(名) |
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2 |
← |
← |
← |
← |
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エンジン・トランスミッション |
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エンジン種類 |
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直4
DOHC
TURBO |
直4 DOHC |
直4 DOHC |
直6 DOHC |
水6 DOHC |
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総排気量(cm3) |
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659 |
1,998 |
2,156 |
2,496 |
2,892 |
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最高出力(ps/rpm) |
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64/6,000 |
170/7,000 |
242/7,800 |
204/6,300 |
255/6,400 |
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最大トルク(kg・m/rpm) |
11.2/3,200 |
19.3/5,000 |
22.5/7,500 |
25.5/3,000 |
29.6/6,000 |
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トランスミッション |
5MT |
6MT |
6MT |
6AT |
6MT |
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駆動方式 |
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FWD(FF) |
RWD(FR) |
← |
← |
MidEng(MR) |
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燃料消費率(km/L) (10/15モード走行) |
18.0 |
13.0 |
11.0 |
9.4 |
9.4 |
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サスペンション・タイヤ |
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サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
ダブル
ウィッシュボーン |
← |
ストラット |
ストラット |
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後 |
トーションビーム |
マルチリンク |
ダブル
ウィッシュボーン |
セントラル
アーム |
ストラット |
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タイヤ寸法 |
前/後 |
165/50R15 |
205/45R17 |
F:215/45R17
R:245/40R17 |
225/45R17 |
F:205/55R17
R:235/50R17 |
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ブレーキ |
前/後 |
V-Disc/Drum |
V-Disc/Disc |
V-Disc/Disc |
V-Disc/V-Disc |
V-Disc/V-Disc |
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価格 |
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車両価格 |
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159.5万円 |
286.0万円 |
386.4万円 |
523.0万円 |
608.0万円 |
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備考 |
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2.0S(5MT)
233万円 |
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さて、これらを比べてみればマツダロードスターというのは実に絶妙な位置にあることがわかる。軽快感や低価格という点ではダイハツコペンの方がより勝っているかもしれないが、やはりスポーツカーとしての最低限の動力性能を考えればターボとはいえ660ccのエンジンやFFによる駆動、そしてリアサスはトーションビームでドラムブレーキ装着など、スポーツカーというよりも廉価版の実用車の構成だから、この点でもマツダロードスターの優位は歴然としている。
そして世界広しといえども2ℓ級の手軽なロードスターというのは希少で、登場した頃はロードスターよりも少し大きい程度だったBMW Z3も新型Z4ではSLKやボクスターと同等のクラスとなってしまった。
S2000の場合はロードスターと同じ2ℓとはいっても、性能的にはクラスが2つくらいは上だから直接比較される事も無いだろう。そして、Z4やボクスターはといえば、それぞれにステータスも良さも持ってはいるが、価格的にも手軽ではない。
ところが、ロードスターの後にポルシェボクスターに乗ってみれば、確かに動力性能もハンドリングも、そして内装の出来も良いのは間違いないのだけれど、ロードスターにあった何かが失われているように感じて、無条件にボクスターが上だとは言えないところがある。
この感覚は何処かで覚えがあると思ったら、ちょうどボクスター(またはケイマン)の後にカレラ(S)に乗った時に感じた感覚だった。カレラは確かに性能は良いが、軽快な爽快感という面ではボクスターが勝っているのだが、これと同じ事がマツダロードスターとボクスターの間でも言える。
軽快でスポーティーという点ではロードスターは群を抜いているから、ある面では1000万円を軽く超えるカレラですら敵わなかったりする。やっぱりスポーツカーというのは軽量・コンパクトが大切だと身を持って感じた今回の試乗だった。
さて、ここまで読んでくれた読者は、チョッと褒めすぎじゃあないの、と思われるかもしれないが、実際に期待を大きく上回っていたことは確かだった。ただし、今回はチョイ乗りだから、本格的に長時間乗ったらばボロが出ることも十分に考えられるし、スポーツカーの癖にリセールが驚くほど悪いとの話も聞く。
マツダロードスターについては、近い将来に本格的な試乗をしたいと思っている。と、3年前から言っているので何時になったら実現するのかは約束できないが、今回の結果が思いの他良かったことから、ちょっとその気になっている。そして、できればソフトトップのベースモデルに興味がある。
何故なら、より軽量だし、クローズド時もハードトップよりも軽いソフトトップにより重心が下がるだろうから、軽快感ではより勝るのではないかとも
予想できるし、更に価格的にも買い易いこともある。ライトウェイトスポーツは小型・軽量で低価格が何よりだから
、5MTのベースモデル2.0S(233万円)が最も相応しいと思う。
定年後に夫婦2人が移動する足として、現役時代とは違う何かを求めてクルマを買い換える場合に、マツダロードスターは大いに薦められる。勿論ボクスターやZ4、それともSLKなどなら満足度は更に上がるだろうが、価格的にそこまで出せない、いや出さない、出したくないなど人それぞれの考え方もあるだろう。そういう意味ではやはりマツダロードスターはベストチョイスのような
気がする。勿論コペンが良いというのも有りでしょうけど。
あっ、社長のようなセレブな方はボクスターなんて廉価版ではプライドが許さないでしょうから、当然911カブリオレでしょうね。それもターボなら2,171万円ですから、オプション込みでは2,200万円は軽く超えるでしょう。えっ、それじゃあ一番安いフェラーリ(F430 MT)の2329万円に負けるじゃないか!・・・・ですか?
恐れ入りました。
注記:この試乗記は2009年7月現在の内容です。
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