トヨタ オーリス 150X |
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先代までのカローラは主として欧州向けのハッチバック版をカローラランクスと呼んでいたが、FMCを期にオーリスという別の名称となった。と、いっても、これらが発売されたのは2006年秋だから、既に一年半が経過している。今更と言われそうだが、今まで試乗のタイミングを逃していた事もあり、今回の試乗となった。
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カローラといえば以前試乗した1.5Lのフィールダー(ワゴン)が余りにも酷かったので、今回も期待はしていなかったが、旧カローラ(新型は未だ乗っていない)よりは大分マシだった。ステアリングは停止状態では中心付近で左右に10°程度は
グニョグニョ回るが、走り出せば思ったほどにはトロクないし、中心付近の不感帯も走っているときは何とか許される範囲だった。
ただし、ステアリングギアの減速比は大きいらしく、ちょっとしたコーナーでもステアリングホイールを大きく回す必要があるし、直角に曲がる交差点の左折などでは、
両手を途中で何度か持ち返す必要がある。コーナリング自体もそれほどには酷くはないが、少なくともスポーティという言葉とは縁が無いと思ったほうが良い。
寸法・重量・乗車定員
全長(m) 4.220 4.250 4.400 4.415 4.205
全幅(m) 1.760 1.695 1.745 1.740 1.760
全高(m)
1.515 1.535 1.465 1.475 1.520
ホイールベース(m) 2.600 2.600 2.640 2.620 2.575
最小回転半径(m)
5.2 5.2 5.2 5.3 5.0
車両重量(kg) 1,240 1,150 1,240
1,260
1,320
乗車定員(名) 5
5
5
5
5
エンジン・トランスミッション
エンジン種類
直4 DOHC
直4 DOHC
直4 DOHC 水4 DOHC
直4 DOHC
総排気量(cm3) 1,496 1,498 1,498 1,498 1,597
最高出力(ps/rpm) 110/6,000 109/6,000 114/6,000 110/6,400 116/6,000
最大トルク(kg・m/rpm) 14.3/4,400 15.1/4,400 14.3/4,500 14.7/3,200 15.8/4,000
トランスミッション CVT CVT 4AT 4AT 6AT
駆動方式 FF FF FF FF FF
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式
前
ストラット
ストラット
ストラット
ストラット
ストラット
後
トーション
トーション
マルチリンク
ダブルウィシュ
4リンク タイヤ寸法 195/65R15 185/65R15 195/65R15 195/65R15 195/65R15
ブレーキ方式
前
Vディスク
Vディスク
Vディスク
Vディスク
Vディスク
後
ディスク
ドラム
ドラム
ドラム
ディスク
価格
国内価格(¥) 1,712,000
1,630,000
1,600,000
1,512,000
2,450,000
備考
5MT設定あり
5MT設定あり
国産の4車のうちでリアにもディスクブレーキを装着しているのは、何とオーリスだけだった。それにしてはオーリスのブレーキフィーリングはイマイチ剛性感にとぼしかった。いや、この1.5Lクラスで無理してリアまでディスクにしたために、かえってフィーリングを悪くしたとも考えられる。ドラムブレーキというのは鋳鉄製のゴッツいドラムにシューを押し付けるので結構剛性感がある
ことと、構造上から自己倍力作用を持つので、ブレーキ液で押し付けた圧力に対して、3倍程度のブレーキ力を発生するから、その分シリンダーの面積が小さくて
済む
。そしてシリンダーが小さければブレーキ液の押し出し量も少なく、これがペダルストロークの減少という、結構良いことずくめの特性がある。このドラムブレーキの欠点は、放熱が悪いためにフェードし易いことと、水の中に入ると、その後の回復に時間が掛かることなどだが、普通に大人しく走る場合には、むしろメリットが多い方式でもある。
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