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特別付録 インプレッサ S-GT ミニ試乗記 結論編 | |||
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SUBARU Impreza S-GT
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AUDI A3 Sportback 1.8 & 2.0TFSI
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写真3-1 |
写真3-2 |
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S-GTのドアを開けて、まずはフロントシートを見てみれば、なんとレカロも真っ青のハイバックシートが目に入る(写真4-2)。この試乗車はオプションのスポーツパッケージ(約7万円アップ)のためにバケットタイプ(カタログの表現)シートが装着されていた。
このシートの座り心地は歴代スバルの標準品としては一番良いといっても過言ではない。国産シートにしては珍しく太股辺りまでサポートするし、左右のサポートも良いから、見かけの割には全然だめという
定番国産シートとは違う。
去年ディーラーから代車で借りて1週間ほど乗った先代レガシィGT(BH)は、エンジンも乗り味も国産車としては最良のフィーリングだったが、惜しい事にシートが最悪だった。これに比べると今回のシートは大いに進化しているから、次期レガシィには期待をしたくなる。
では、A3のシートはといえば、当然ながら一般の国産車とは比べ物にならない。S−GTのシートが良くなったのは嬉しいが、形を見ればコテコテのスポーツシートで、これに比べてA3は大人しいコンフォートシート
(写真4-2)で同じくらいのサポートを実現している点も見逃してはならない。
まあ、国産シートの確実な進歩をみれば、もしかすると数年後には追いつくかもしれない、なんていいう期待もしたくなる。 |
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SUBARU Impreza S-GT |
AUDI A3 Sportback 1.8 & 2.0TFSI |
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ATのセレクターは、MTのように年がら年中触っているわけではないが、それでもエンジン始動後には少なくとも1回は”P”レンジからカチャかチャとDレンジまで動かす必要があ
り、そのフィーリングや質感はクルマの満足感を決定するには重要な要素となる。S−GTのセレクターはジグザクゲートで、操作感自体は悪くないが、そのゲートを切ったパネルは、これまた携帯電話的質感だ。これに対してA3は流石で、BMW辺りから始まったMTのシフトレバー的なレザーのブーツで覆われたセレクトレバーや、つや消しのクロームシルバーのパネルなど、流石にドイツプレミアム御三家で、この質感がオーナーに満足感を与えるのだ(写真6)。ところで、この写真6にはシート表皮の一部が写っているが、これを見てもS−GTのシート表皮がA3に近いレベルであることが判るだろう。ただし、標準グレードのシートはこれ程には進歩していないから、その点ではスポーツパッケージは必須でもある。 |
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SUBARU Impreza S-GT |
AUDI A3 Sportback 1.8 & 2.0TFSI |
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このように内装を細かく比較してみれば、インプレッサとA3の差、いや国産車とドイツ御三家の差は以前ほどではないにせよ、歴然と残っている。言い換えれば、国産車もここまで近付いてきたと喜ぶべきかもしれない。完全に追い付くまでには、それ程の時間は掛からなさそうだ、と、思うのは日本人としては楽しみでもある。 |
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SUBARU Impreza S-GT |
AUDI A3 Sportback 1.8 & 2.0TFSI |
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今回取り上げたインプレッサ S−GTの価格はスポーツパッケージ4ATで259.3万円。ところが、よく調べてみたらアウディには当然の如く標準装備の横滑り防止装置とサイドエアバックがインプレッサではオプション
で、
これらを追加すると、約273万円となる。更にはS−GTは基本的にオーディオレスで、今時は幾らなんでもCDくらいはつけるだろうから、結局車両価格は最低でも275万円程度となる。
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