Alpine A110 (2020/1) 前編 その2

  

最初に A110 の現代版が発表されたのは 2012年で、これは Renault Alpine A 110-50 Concept という名称でまさしくコンセプトカーというスタイルであり、このままの市販は無いであろうというものだった (写真7) 。

次に発表されたのは 2015年の Alpine Celebration Concept (写真8) で、コンセプトといっても前回のモデルよりはより市販モデルに近くなっている。そして翌 2016年には Alpine Vision Concept (写真9) という殆ど市販車に近いモデルが発表された。

これをベースとした市販車 (写真10) は 2018年に発表され、同年に販売が開始された。日本では 2018年6月にプレミエール エディションという限定モデルが最初に発売され、カタログモデルは同年12月の発売となっている。グレードは走りを主体としたピュアと豪華志向のリネージで、それぞれに左右のハンドル位置が選べる。


写真7
Renault Alpine A 110-50 Concept (2012)


写真8
Alpine Celebration Concept (2015)


写真9
Alpine Vision Concept (2016)


写真10
Alpine A110 (2018)、右はオリジナルの A110

その後2019年にはいくつかの限定モデルが販売されたようで、元々マニアックで生産台数も少ない事から定期的に限定モデルを販売しているようだ。まあこの手のクルマは公に公表されているモデルや価格と実際が違ったりすることも多いから、購入にあたってはディーラーとの細かい打ち合わせが必要であり、ここでは細かい内容は触れない事にする。

それで内外装については既に日記で詳しく紹介しているので、そちらを参照願う事にする。
⇒  2020年1月27日 日記 「Alpine A110」

ではここではどうするかと言えば、何時ものように新旧比較といっても事実上のブランビューモデルであり、半世紀前のオリジナルとの比較というのも現車が無いので実現は不可能だ。それで、今回はチョイと手抜きをして既に日記で使用した写真から3面を掲載しておく。

えっ、ライバルのポルシェケイマンとの比較とかは如何なんだ、って? いやこれは今後のネタにとっておく必要があり、ここでやる訳にはいきませんよ。

まあ諸元表くらいは載せておくので参考にしてもらおう。なおオリジナルの A110 は古いデーターなので出典元によって多少違いがあったりす事と、パワーウェイトレシオについては元来ドライバーや燃料の重量を考えない車輛重量を元に計算しているので、小数点以下は殆ど意味が無いこともあり、あくまで参考とする。

なお 718 Cayan についてはオープンモデルの 718 Boxster の試乗記があるので参考にされたい。
 ⇒ Porsche 718 Boxster 試乗記 (2016年12月)

今回の試乗車は既に日記に書いてあるように上位モデルのリネージュ (844万円) で、A110 のコンセプトとしてはむしろベースグレードとも言うべきピュア (806.4万円) の方が合っているし、ボディーカラーもアルピーヌ=フレンチブルーという図式からも外れてダークグレーという状況だが、まあ細かい事は抜きにしよう。


写真11
この手のクルマらしく全幅に対してウエストラインから上のキャビンが大きく絞られている。
排気管が中央の横長にまとめられているのはケイマンと同様だ。

写真12
最後端に向けてなだらかに下降するルーフラインは中々に美しい 。

 


写真13
グレードがリネージの為に、ダッシュボードやステアリングホイールはシートと同色のブラウンで統一されている 。

 


さて最も興味のある走りについては後編にて。

⇒後編へ